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生徒の活動行事

高一歌舞伎鑑賞

6月17日(木)に、高一歌舞伎鑑賞を実施いたしました。本来は皇居近くの国立劇場にて、生の歌舞伎を鑑賞する予定でしたが、時世により校内開催となりました。国語学習の一環として、まずは教員作成のクイズで歌舞伎の基礎知識を学びました。「二枚目」や「黒幕」、「こけら落とし」、「正念場」など歌舞伎由来の言葉が現代にもたくさん残っていることに、生徒たちは驚いていました。そのあとは歌舞伎十八番「勧進帳」を視聴しました。往年の役者たちによる歌舞伎特有の演技や歌舞伎音楽に興味を持ったり、古典の授業でならった表現が歌舞伎にも使われていることに気づいたりしたようでした。

以下に、生徒の感想をご紹介いたします。

「花道から役者が突如現れたりするなど、通常のお芝居とは一味違う演出を楽しめました。 衣装や髪型、化粧や言い回しなど歌舞伎独特の演出があって、効果音などもその場面に応じて出されていて面白いと思いました。そして歌舞伎役者の表情に注目するとその表情の動きが大きいので、場面の心情がよくわかるところが歌舞伎の魅力だと思います。」

「後ろで奏でられている楽器の音が、台詞にニュアンスを与えていると思いました。台詞の話し方も、その時の感情によって話すスピードを変える、間をわざと作るなど、現在の演劇よりも丁寧に表現されていると感じました。人物の動作一つ一つが激しすぎないにも関わらず、その人物の身分や感情、性格が演じ分けられていて、少しの動作の違いで人物の奥の面まで表現されていることに感動させられます。舞や見得も、上品であるのに弁慶の激しい感情も同時に表されているし、観客を舞台に引き込ませる効果があるのだと感じました。日本独自の上品さと、繊細な感情の表し方が魅力だと思いました。」