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学習・進路生徒の活動行事

高校生のためのオペラ鑑賞教室(新国立劇場)に参加しました

新国立劇場が毎年開催している「高校生のためのオペラ鑑賞教室」に、音楽選択の希望者67名が参加して参りました。今年度の演目はG.プッチーニ作曲【蝶々夫人】でした。一般公演と変わらない一流のキャスト、オーケストラ、舞台、衣装を前に、生徒達は興奮を抑えられない様子で、終演後は引率教員に口々に感想を伝えてきてくれました。以下生徒の感想の一部です。

 

今日は新国立劇場に趣き、オペラ「蝶々夫人」を鑑賞しました。劇中の迫真の演技やオーケストラの生演奏に強く感動しました。中でも印象的だったオーケストラ演奏について記します。それは主人公「蝶々夫人」が海の方を向きアメリカ海軍兵の夫の帰りを待つ場面です。15歳の芸者でアメリカ海軍兵と結婚した蝶々夫人は、夫がアメリカに帰国し3年経っても日本で彼の姿を待ち続けます。周りには憐れみを向けられ、夫は一晩待っても現れません。しかしその時の演奏は悲しみではなく幸せが広がる様な明るい曲調だったのです。それが衝撃的であり、私は「蝶々夫人は彼との深い愛情のあった過去を思い出しているのだ」と思い一途な様子に胸が痛みました。しかし次第に蝶々夫人が現実を予感し不安や寂しさを感じ始める心情も、オーケストラが巧妙に表していました。私は、複雑に揺れ動く心情が音楽でこんなにも繊細に伝わる事に強く感動しました。それは色々な楽器の音色がオーケストラにあるからこそだと感じ、台詞以上の豊かな表現力に心揺さぶられました。
このような鮮やかで美しいオーケストラの演奏や、役者の歌や演技にも魅了されました。オペラ鑑賞に参加して良かったと、感謝しています。(H.N.)

今回はオペラ鑑賞に行きました。私は初めて生でオペラを鑑賞しましたが、オーケストラやオペラ歌手の方の声量に圧倒されました。演劇やミュージカルとは違いオペラは歌で人の感情などを表さなければならないという事を改めて感じ、ただ演じるだけではない難しさを感じました。また、オーケストラをメインとする場面も多く、歌とオーケストラどちらも楽しむことができました。今回鑑賞した「蝶々夫人」は日本人の女性が主人公であり着物や畳などが用いられとても馴染みがありました。この演目は愛や他人への思いやりなど、様々なことを考えさせられる作品であり、また主人公の年齢も13歳と高校生である私にとって刺激を受け、とても良い経験になりました。(A.I.)