保護者の受験体験記ADMISSION

保護者の受験体験談

転勤で父親不在の中

5年生保護者 U.Mさん

娘が幼稚園年少時の夏から3年間夫が沖縄転勤となり父親不在での幼稚園生活が始まりました。そのような環境でしたので、親子が揃っていない状況での受験準備は不安ではありましたが、年長になる春あたりからお教室に通うなど具体的に準備を始めました。受験準備をする中で、娘に対して親が抱いている思いというのを明確にすることができたと思っております。その延長線上でどんな家族でありたいか、娘の為にどんな親、夫婦でありたいかと言うことを時間をかけて話し合うことができたのは、貴重な時間であったと思います。本来であれば受験の有無にかかわらず家族で話し合うべきことなのだとは思いますが、言語化して明確にする機会はあまりないのではないかと思っております。ですので、当時、受験の結果ご縁がなかったとしても、小学校に上がる前の一つの節目として娘のへの思いを確認できたことは大変意義深いものであったと思います。

東京女学館小学校に是非入学をさせて頂きたいと思ったのは、国際舞台で活躍できる女性を育成するのと同時にすずかけの授業を通して日本の伝統文化を学ぶ機会があり、大変バランスのとれた教育プログラムがあったからです。

特にinclusiveleadership、独りよがりのリーダーシップではなく、周りとの調和を考えて周囲も取り込んでのリーダーシップを持つことができる女性の育成を目指すという方針に大変惹かれました。英語ができれば国際人というわけでもなく、それ以前にまずは人ありきという私共の考えと深く共感するところがありました。

娘は小学、1,2年生の頃、通っていた幼稚園が少人数縦割り編成で3年間同じお友達ということもあり、大きな集団の中で自分の身の置き方に困惑している様子でした。仕切りたがり屋さんということもあり、自分のやりたいように振る舞っていたようです。ですので、お友達との衝突も多かったのですが、その際、担任の先生のご協力、ご指導のお陰もあり、痛い思いをしながらも人の痛みもわかるようになり周囲との調和を考えられるようになってきたように思います。

学校生活を通して、真のinclusiveleadershipを発揮できる女性に育って欲しいと思い、今その過程にあることと思っております。このような発想は東京女学館小学校に入学しなければ、持たなかったかもしれず改めてご縁があったことに感謝致しております。

入学願書に添付しました家族写真ですが、夫の赴任先の沖縄の写真館で撮ったものだったのですが、五つ年上の兄も一緒に映っており、受験の機会がなければ写真館で家族写真を撮ることもなかっただろうと、今でも貴重な一枚です。