保護者の受験体験記ADMISSION

保護者の受験体験談

幼児教室の先生からの勧めで

5年生保護者 M.Yさん

東京女学館小学校を受験するきっかけは、娘が通っていた幼児教室の先生からの勧めでした。何事にも積極的な娘を評価してくださってのことだと思います。しかし、その先生からは「縁故のない方が合格するケースは稀です。ましてAO入試ではまず無理なので、一般入試だけ受けてください。」と言われました。AO入試の第三者からの推薦状は、東京女学館小学校に縁のある方を探して書いてもらってくださいとも言われました。ただ、東京女学館小学校から発信されているものに、そのようなことはどこにも書いていません。娘も私も惚れこんでいるこの小学校が、そんな裏の顔があるとは信じられませんでした。願書を出すのも「○○郵便局から、夜中に並んで早朝に出さないと学校に誠意が伝わらないから合格できない」などという声も聞こえてきました。

ずに9月の入試説明会に参加いたしました。参加者の人数の多さに、手足が震え、説明会を聞かずに帰ろうかとも思いました。説明会ではまず、先生方の準備万端な様子に驚きました。混雑はしても混乱はしない。用意周到で、とてもスマートな印象でした。説明会のあと、個別のお話を聞いてくださる機会があったので思い切って校長先生とお話させていただきました。我が家は家庭の事情があり、そのことが受験に不利になるかどうかを聞いてみたかったためです。いくつかの小学校で同じ質問をいろいろな先生方にしてきたので、おそらく同じような反応であると思っていましたが東京女学館小学校の校長先生は違いました。母親が職業を持って働いていることに対して、たいていの名門小学校の先生たちは「学校の行事には参加できるのですか?」「そのような事情があるかたは入学されていませんが、受験するのは自由です」などと言われてきました。

校長先生はまず、「お嬢様の放課後の過ごし方は大丈夫ですか?」とこどものことを心配していただきました。「やっぱりこの小学校しかない」とずうずうしくも思ったのを覚えております。初めて東京女学館小学校の運動会を娘と観に行った日、児童の目の輝きとてきぱきとした動きに感動しました。わが子もそれを見て「私はこの学校に行く」と言い、ほかの学校を見学に行っても「ここは女学館じゃないから嫌」と決意は固かったです。

結局、AO入試と一般入試と同時に出願しました。第三者の推薦状は、幼稚園の担任の先生にお願いしました。普段の娘を一番よくみてくださっている人ですから。女学館には縁のない先生でした。出願の郵便局も、早朝や夜中に並ぶことはどうしても意味のあることとは思えなかったので、出せる時間に家の近くから投函いたしました。

今振り返ってみれば、縁故がなくても、母が卒業生でなくても、東京女学館小学校の入試では子どもそのものを見てくださっていたのだとわかりました。幼児教室が絶対無理だとおっしゃったAO入試で合格をいただき、さまざまな噂やジンクスに惑わされずに入試に向かっていって、本当に良かったと思っております。先生方の細かな指導、温かいお言葉に励まされてなんとか今までやってこられましたことに、大変感謝しております。これから受験を考えている方々が、いろいろな噂や嘘に振り回され、素晴らしい教育を受けるチャンスを是非失わないでほしいと思います。