保護者の受験体験記ADMISSION

保護者の受験体験談

夫婦共働きで

1年生保護者 K.Mさん

受験に関しましては、まずは夫婦で何度も話合い、あくまでも娘の様子をみながら、無理の無い範囲で女学館を受験する方向を決めました。夫婦共に小学校受験の経験がなく、同じ保育園のお友達や周りにも受験をされるご家庭がいなかった為、夫婦共に手探り状態でした。

1年前から受験対策向けの塾の土曜日クラスへ週に1回通い始め、最初の数ヶ月程は様子を見る形で始めました。娘も楽しんでいる様子でしたので、春休み頃から土曜日のクラスに加えて時々日曜日のクラスや模試にも参加してみましたが、娘がストレスを感じている様子でしたので、夏前には土曜日クラスのみに限定しました。あくまでも無理なくが、我が家の方針でしたので、塾から提案のあった模擬試験や特別クラス、夏期講習や、課外授業やキャンプなども殆ど受講はせず、ゴールデンウィークにはキャンプへ行ったり、夏休みには祖父母の住む田舎へ遊びにいったりと、できる限り子供らしく自然と触れ合う機会を作る努力をいたしました。

この頃には、娘もあまり無理なく塾に通っている様子でした。家庭の方針としては、一貫して周りの受験情報に惑わされない事と、娘に負担の無い範囲で望む事をモットーとしておりましたので、女学館からの正式な情報提供と塾の先生以外から受験に関するアドバイスをいただく事は控えておりました。女学館は、学校側からの情報提供の機会が豊富にありましたので、その点では十分に正式な情報を得る事ができました。

また、塾のテスト結果等に一喜一憂しない事も家庭の方針としていましたので、客観的に振り返っても、親は比較的冷静だったのではと自己評価をしております。夫婦共働きでしたので、受験の対策で出来る事も限られていましたし、周りから様々なアドバイスや情報を収集する余裕もなかったのが正直な所でもあります。とは言え、夏以降からは最低限のペーパーなどは自宅でもほぼ毎朝30分程行っていましたので、5歳の頃からペーパーをさせて良いのか、もっと自由に子供らしく過ごすべきではないかと言う迷いはありました。しかし、女学館小学校に入学する為には必要な事だと判断し、親の判断で最低限必要なレベルに留める努力を続けました。

どのレベルが最低限なレベルなのかは非常に判断が難しく、合格が約束されていない中で自身の判断や見極めが合格に向けて適切なのか不安もありましたが、親として自身の判断と見極めが正しい事だと信じる事にしました。それは同時に、万が一合格しなくてもそれは良しとする覚悟を夫婦共にする事でした。秋以降も、特別な講習や模擬試験などを受ける事は殆どせず、週1回のクラスと毎朝30分のペーパーを続けるペースを保ちました。

女学館での面接では、校長先生とじっくりと家庭の教育方針などをお話できる時間があり、夫婦共にとても満足いたしました。また、直接校長先生とお話をさせていただいた事で、校長先生の素晴らしいお人柄や教育に対する熱い想いなども伺う事ができ、女学館に娘を通わせたいと言う気持ちがより高まり、また女学館を志望校として選んだ私達の判断が間違っていなかったことを確信できました。更に、女学館からは、運動会や説明会、授業参観など、学校を見学出来る機会を多く与えてくださっていましたので、非常に良かったと思います。DVDや書籍などの情報提供も多いので、ネットや周りの方からの情報に頼る必要性は全く感じず、受験の頃には、女学館での学校生活がかなりイメージでき、安心して受験に望めました。

受験に望んだ1年間を振り返ると、夫婦で意見をぶつけ合う事も、親がストレスを感じる事も全く無かったとは言えません。娘にとっても、本来であれば公園で走り回って遊んでいるべき時期に、塾に通ったりしなければならないストレスは少なからずあったと思います。反面、夫婦間で家庭の教育方針に関して真剣に何度も話し合ったり、同じゴールに向けて切磋琢磨できた事は非常に良かったと感じています。女学館に入学させていただけた今となってみますと、なるべく周りに惑わされる事なく、あくまでも娘の状況を見ながら受験に望んだ事は間違っていなかったかなと感じております。また、女学館からの丁寧な情報提供や見学、説明会の数々により、周りに惑わされる必要がなかったので幸いでした。

最後に、受験の経験を通じて、一番成長しているのは私達親自身だと感じております。この点においては、受験を通じて私たち親が得たものは多いと感じております。それが本当に娘にとって良かったかどうかは、今判断できる事ではなく、今後も長い年月を通じて、学校との信頼感と連携を持って取り組む、私達の親としての娘の育て方にかかっていると思います。また、女学館はそれが実践できる学校だと確信を持っております。私達は、受験を通じて親が学んだ事を一時的な事として終わらせず、今後も引続き娘と共に学び続け、成長しつづけていきたいと考えております。