グローバル学習・進路行事
中学3年国際学級が「ロミオとジュリエット」の英語劇を上演しました
1月12日(金)、中学3年の国際学級の全生徒で「ロミオとジュリエット」の英語劇を上演しました。本校の国際学級では、中学3年間の英語学習の集大成として、毎年「ロミオとジュリエット」の英語劇を行なっています。
2学期の授業で、まずシェイクスピアについての基礎的な知識と、当時の女性が置かれていた地位や生活などの時代背景・社会状況について学び、その後、英語の台本を読みこんで内容の理解を深めていきました。「ロミオとジュリエット」は、比喩的な表現が多用されており、また伏線が張られているため、正確に理解することがとても難しい作品なのですが、生徒たちは劇の質を少しでも高めようと、一生懸命学習して理解に努めました。
11月の後半から、ディレクター、マネージャー、配役を決めて、本格的に生徒主体で劇の練習を開始しました。衣装や小道具、パンフレット作りまで、全て生徒が自分たちで準備を進めました。帰宅後も自分の役について各自で相当な練習をしていたようです。正しい発音はもちろんのこと、感情を十分に表現できるように、スピードや抑揚に重点を置いて話す練習を何度も重ねました。特に苦悩や怒りを表現する場面で当初は苦戦していましたが、最終的にはとても迫力のあるシーンになり、観ている人が惹き込まれる演技ができるようになりました。
12月の期末試験後の授業がない期間中には、毎日登校して集中的に練習を積み重ねました。その間、生徒同士で演技を見合い、率直に意見をぶつけ合って、劇をより良いものにしようとみんなが積極的に関わる様子が見られました。また、国際学級では上下の学年間の絆も強く、練習には高校1年の先輩も駆けつけて、去年の経験をもとにしたアドバイスをしてくれました。
年が明けて、本番と同じ講堂でリハーサルをしたときも、さらに良い舞台が披露できるよう、前日の放課後遅くまで、そして当日の朝早くにも集まって自主的に練習をしていました。
本番当日、中学1年から高校1年までの国際学級の生徒に加えて、たくさんの保護者、教職員が講堂に集まる中、今までの練習と準備の成果を発揮して、見事に舞台を成功させました。
観てくださった方々からは、大変な好評とお褒めの言葉をいただきました。生徒たちにとっては、各自が大きく成長しただけでなく、国際学級ならではの団結力と絆を強める良い機会となりました。今後の生徒たちの更なる活躍が楽しみです。
生徒・教員の感想
【生徒の感想】
I played Juliet in the balcony scene. In the first practice, we read the script. We practiced putting our feelings into the lines. It was difficult because it was my first time acting. In this scene, Juliet is in love with Romeo, and she had to convey her love to Romeo. I asked my teacher and classmates about how I should act and move, and they gave me their advice. As I practiced, it came together. After that, I put gestures to make it more dramatic. I wanted to convey Juliet’s feelings to the audience, and make it easy for them to understand, so I practiced hard at my house. I did my best through trial and error, trying to make the movements more elegant and more like Juliet, and trying to make her look like a girl who is strongly in love with Romeo. When recording the lines, I spoke clearly and I exaggerated my actions. During practice in the auditorium, I used a microphone to give advice to everyone. Every time we practiced, we were improving and everyone was working together as one team. We practiced after school and in the morning, and it warmed my heart to see everyone in the class trying to develop their roles. During the final performance, everyone looked confident and each person was acting as if they were the main character. I felt a sense of accomplishment, but at the same time I felt a little sad because the practice was over. I think Romeo and Juliet helped us to grow and gave us fond memories. (K.K.)
2学期から取り組んでいた、Romeo and Juliet の本番を無事に終えられたことを大変嬉しく思います。私たちのために、休みの日に学校に来てアドバイスをしてくださった先輩方、毎日練習でご指導くださった先生方、当日観に来てくださった保護者の皆様、先輩、後輩のみなさん、そして一緒に頑張ってきたクラスメイトに心から感謝致します。
本番一ヶ月前の12月12日から本格的に演技の練習に入り、冬休み中も各自で練習を重ねました。今年も去年と同様に、自分のセリフを事前に録音し、演技により集中できるかたちになりました。自分の役に入って感情を表現することは想像以上に難しく、声のトーンや文の区切り方、単語の発音の仕方、間の開け方などを工夫しました。演技では、ジェスチャーや表情、舞台上での立ち位置など、観客の皆さんを魅了することができるよう、友達と切磋琢磨しながら質の高い演技を目指しました。
みんなで泣いたり笑ったり、時には意見の食い違いもありましたが、本番では成功し、ホッとした気持ちになると同時に、もう「ロミジュリ」(ロミオとジュリエット)の練習ができないという寂しさもありました。練習では長く感じた場面も、本番ではあっという間にすぎて、気づけばエンディングになっていました。みんなで一生懸命取り組むことができ、より一層絆や団結力を深められたと思います。私たちにとって、決して忘れることのない素敵な思い出になりました。
私はRomeoの敵でJulietのいとこのTybaltとPrince を演じました。TybaltはRomeo のことが嫌いな怒りっぽい性格で、いつもイライラしています。役に入りきるのも、刺激的でワクワクしました(笑)。特に難しかったのは、戦闘シーンです。剣を使ってどのように戦うか、当日の朝まで試行錯誤しました。コメディー感からなかなか抜け出せず苦労しましたが、本番は上手くいき、練習の成果が発揮できたと感じました! Prince はあくまでも仲介役なので、Tybaltとの役柄の違いをどう演じるか苦心しましたが、自分なりに考えることが出来ました!
国際学級は6年間クラス替えがない分、生徒同士がお互いのことを理解しあい励ましあうことができます。このRomeo and Juliet を通して、今まで積み重ねてきたたくさんのものが生かされ、今回の成功に繋がったと感じています。残り3年間の学校生活がより充実し、素敵な時間になるよう、この経験を活かしてみんなで頑張っていきたいと思います。(Y.I.)
【教員の感想】
The English performance of “Romeo and Juliet” by the grade 9 International Class is a tradition that started 20 years ago. This year’s production was one of the best I have seen. The students really put feeling into their acting, and their voices showed true emotion as they imagined what was going through the minds of the characters they were portraying. It is one thing to learn about the characters in class – It is quite another to actually move around on a stage and imagine how they are interacting with one another in a scene.
By acting the story out, the students learned many intricate details and nuances about the story which they would have never realized by simply reading and discussing it. They also accomplished another major objective for performing this play: to further develop the already strong relationships they have with their classmates by working together.
The students had less than a month to memorize their lines and put the play together – a near impossible task. However, it is the sheer difficulty of the task that made this experience unforgettable and all the more rewarding when it was finished. The students were all smiles when all was said and done. And as their teacher, I was as proud (probably prouder!) as the parents who came to see the performance. Well done, everyone! Bravo!
(J.U.)