荒早苗さん
東京女学館での思い出
今でも印象に残っているのは、体育大会で踊ったカドリール・プロムナードです。中一の頃から先輩が踊っているのを見て、自分も早く踊りたいと思って毎年過ごしていたので、高三になって自分も踊ることができた感動を今でもよく覚えています。部活は華道部に所属し、卒業生の草月流の先生に指導を受けていました。先生方は厳しく保守的ながらも優しく、友達も粒揃いで、誰でもすぐ友達になれました。大人になってからは経験できない貴重な6年間だったと思います。
現在のお仕事
司法書士をしています。学習院大学法学部を卒業後、司法書士試験に合格して国家資格を取り、事務所を開業しました。司法書士の仕事内容は、例えば家を買った時に必要な不動産登記・会社設立するのに必要な商業登記の手続を行うこと、認知症等判断能力が不十分な方の成年後見人として財産管理および身上看護を行うこと等です。私は独立開業して仕事をしたいという強い憧れから国家資格を取ったので、自然と開業という道に進みました。司法書士国家試験は勉強がものすごく大変で、合格率はわずか2.8%です。資格を取るまでは地味な生活ですが、資格を取ると日々変化に富んで遣り甲斐があり面白いです。今は女性の活躍が歓迎される時代です。長い人生、例えば主婦になってから一念発起して難関国家試験を目指して勉強し、自分が活躍できる世界を作ることもできます。自分が思い立った時に興味ある分野に進み活躍するのがいいと思います。
女学館での学びで現在に生きていること
在校していた時は厳しくて保守的な学校だと思いましたが、大人になると厳しく躾けられることはないので、卒業後にあの厳しさがかえってよかったと感じています。自分が大人になる過程で友達や先生など、恵まれた環境で過ごしたことは自分が大人になるために重要な核を作ってくれました。規則、礼儀正しさ、誠実に取り組むこと。大人になるための重要な核を作ってくれたのは女学館だと感じています。恵まれた環境で育ち、自分が豊かなバックグラウンドを持てたことで、大きな夢に向かって挑戦する土台も作られたのだと思います。だから、女学館生は色々なことにチャレンジできる伸び代をもっていると思います。
(記者:高二 K.T・高二 Y.Y )
ありがとうございました