学習・進路生徒の活動
高1探究 北里大学の先生方の講義を受講しました
探究(総合的な学習)は、“変化の激しい社会に対応し、主体的に生き方を考えられる力を養うこと”を目標に設定されているカリキュラムです。
本校では高1・高2の2年間で取り組み、その内容は、自分の興味のある分野についてテーマを決め、最終的に5000字以上の論文を執筆する、というものです。
高1は春休みの課題を経て、学問的探究に向けたヒントを得るべく、探究の導入として、ご専門の異なる大学の先生方の講義に参加します。その第1回目として、4/26(土)の午後、北里大学の先生方の講義を受けました。
「宇宙はどうやってできたのか」
「動物の心臓の動き」
「お刺身が辛くないワケ」
「活性酸素から体を守るビタミンEとセレン」
「救命救急で活躍する看護師の貢献」
「検査のスペシャリスト~がんの診断・検査を学ぶ」
これらの講義は高校生には難しい内容も含まれましたが、生徒にも分かる言葉でご説明くださり、生徒達は熱心にメモを取りながら参加していました。
以下生徒の感想です。
初期治療がいかに大切か、心肺蘇生を早く開始できるかどうかで、生存率が大きく変わるということが分かりました。また、患者の家族のサポート、治療の決断の手伝いも救命救急センターの看護師が行っていることを初めて知りました。いつ、どのような状態で運ばれてくるか分からない救命救急センターの大変さが分かり、たくさんの死を見て来られた先生だからこその内容で、とても心に響きました。(「救命救急で活躍する看護師の貢献」I.R.さん)
緊張した時に心臓が速くなる理由を考えたことがなかったのですが、交感神経が働いていると知ることができました。獣医師の仕事はペットの治療がメインというイメージがありましたが、食の産業を支えたり、食品の安全性をチェックするなど、仕事内容は多岐にわたることが分かりました。(「動物の心臓の動き」I.M.さん)
抗がん剤は副作用が強いと思っていましたが、分子標的薬の登場によって、より正確な細胞への治療ができるようになったということを初めて知りました。細胞の研究に興味があるので、臨床検査技師についてお聞きでき、より深く知りたくなりました。(「検査のスペシャリスト~がんの診断・検査を学ぶ」S.H.さん)
全て何かしら対称性が破られ、非対称のものがたくさんある、ということが分かりました。また、物理では「なぜ?」を追求して、その理由を導き出すことが大事なのだと知りました。例えば、なぜ電子はマイナス電荷でプラス電荷ではダメなのか、反粒子はなぜ存在しないのか、等の謎が証明できないと、宇宙についての証明もできないことを知り、とても奥が深い問題なのだと感動しました。(「宇宙はどうやってできたのか」Y.Y.さん)