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学習・進路生徒の活動

生徒会が制服生地を手がけるニッケの環境教育プログラム「ウールラボ」を受講しました

 9月13日(土)、中高生徒会の企画として、本校の制服のウール生地を手がけている日本毛織株式会社(ニッケ)、同じく縫製を手がけているアカツキ商事株式会社の社員様をお招きして、繊維や衣料について考える環境教育プログラム「ウールラボ」を開催していただきました。
 中高生徒会では、不要になった制服を安全に処分するため、3学期に制服の回収を実施することを考えています。そこで、回収を呼びかけるにあたって、まずは自分たちの制服がどのようにして作られているか、そして回収された制服がどのように扱われるのかを知っておきたいと考えました。
 高2・中3の執行委員36名が参加して、ニッケの吉田様、アカツキ商事の小林様・佐々木様から、綿・ポリエステル・ウールなど生地の素材ごとの特徴や適切なお手入れ方法について、実験やクイズを交えながら体験的に学びました。また、廃棄衣料の問題や途上国で働く縫製ワーカーの労働環境問題、マイクロプラスチックによる海洋汚染問題にも触れていただき、身近な制服を通してSDGsについて考えるきっかけもいただきました。
 生徒たちは、様々な観点から、他の素材と比べたときのウールの優れた特性について学び、自分たちが着ている制服について認識を新たにすることができました。
 本校の制服は、憧れを抱いて入学してくる生徒、誇りを持って着用している生徒が多く、在校生・卒業生ともに強い愛着を感じています。それだけに、不要になってもなかなか手放すのが忍びがたく、またいざ手放そうと思っても第三者の手に渡って悪用されることがないか心配している人が少なくありません。
 生徒会では、今回のウールラボでの学びを踏まえて、みんなに安心して制服の回収に協力してもらうために何をしたらよいか話し合い、11月の創立記念祭(学園祭)で発表できるように準備を進めていく予定です。

生徒の感想

  • 校内にポスターなどを作り、リサイクルできるということを広めていきたいです。
  • ウールのすごさを初めて学び、より繊織について興味がわきました。家族にウールラボのことを伝え、学びを深めたいです。
  • 水をはじく実際や布を燃やす実験などを見て、ウールってすごい素材なのだなと思い、制服を大切にしようと思いました。
  • 全てめぐりめぐって自分のところに返ってくるのだと思いました。なので、未来の自分のためにも今できることをやろうと強く感じました。
  • 制服を回収した後の使われ方などを明確に具体的に示すと生徒に回収への理解をしてもらえると思う。
  • ウールやポリエステルなど布の素材によって水をはじいたり吸収したり、燃えたり燃えなかったり、こんなに違うんだということに驚きました。
  • 制服を寄付することによって環境にも人にも配慮できることなどを朝礼などで呼びかけたい。
  • 今回実施して下さった内容を生徒会が中心となってほかの生徒に伝える時間をとることで、制服回収に興味を持ってもらうきっかけになるのではないかと思いました。
  • ウールのは撥水性におどろいた。説明が分かりやすくて衣料品に興味を持つことができた。
  • 卒業生だけでなく、在校生が制服を買い換える際にリサイクルに利用できるようにしたい。
  • ウールがよいということは知っていたが、実際に実験をすることでそのすごさを改めて実感した。最近ニュースで聞くSDGsをより身近に感じることができた。
  • 回収された制服がどのように次のものへと変わるのか、環境にどれだけいいのか、具体的に知ってもらうために、今日の体験を記念祭などで広めていきたいです。
  • 記念祭などのイベントで、在校生だけでなく、卒業生も回収に持って来ることができるようにしたいです。
  • 制服が実際にどのように回収され、新たな衣類に変わるのかを生徒会で取り上げたい。
  • 今まで制服リサイクルにどのような姿勢で取り組むべきなのか、ということを悩んでいましたが、今回のプログラムを通して様々なことを知ることができ、学びとして得ることで、とても意欲が湧きました。
  • 一人一人が地球環境について他人事にしないで考えることが大切だと思いました。また低賃金過重労働で働いている人の気もちも考えてつながりを考えるべきだと思いました。