行事
新学期の始めにあたり
新学期の始めにあたり
新年度より中学校・高等学校校長に就任いたしました。渡部さなえです。
この度の新型コロナウイルス感染防止策として3月の末から臨時休校の措置をとって参りました。新入生の皆さん、在校生の皆さんそして保護者の皆様におかれましては、いつもとは違う生活の中で春を迎え不安な日々を過ごされて来たことと思います。
本校は、新年度開始に向けてコロナウイルス対策会議を重ね検討した結果、新年度始業式を連休明けの5月11日に、中学校入学式を5月12日に延期することとしました。またコロナウイルスの影響を鑑み1学期の学校行事の幾つかを中止または延期とし、授業時間数を確保し例年通りのカリキュラムを実施するために、1学期終業式を7月31日とします。さらに臨時休校の期間中、家庭での学習に役立てていただくための、学年・クラスからの情報や教科の学習課題を継続して配信する準備を進めています。
私たちを取り巻く状況が日々刻々と変化している現在、正に主体的に考え行動する力が問われていることを実感します。周囲の人々と協働し、より善い社会と文化を築いていくための基盤は、それを担う「人」にあり、人を養い育む基本は、家庭とここに学校教育が加わり様々な学びと経験を得ることで、自ら判断し行動する力が養われていくことと思います。
東京女学館での6年間は、人としての核となるものを形成し、心身共の成長が図られる大事な意義を持つ時期です。大きな目標に向かって、誠実な心で、毎日の基本的な行いを一つ一つ積み上げていくことにより培われる人となりが、東京女学館のアイディンティティとして受け継がれ、様々な困難に直面した時にも主体的に考え粘り強く取り組み、より良い解決に導く力、すなわち「生きる力」となるものと考えています。
新学期に、皆様にお目にかかれますことを楽しみにしています。