学習・進路行事
中3平和学習&公民コラボ企画~UNHCR講演会~
中3は、1年間「平和学習」をテーマにさまざまな取り組みを行ってきました。
今回は、平和学習と公民の授業のコラボ企画として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)協会の天沼耕平氏をお迎えし、国際社会でも大きな課題となっている難民について、お話をうかがいました。わずかな荷物を手に、住んでいた地を追われる難民の現状や、今この瞬間も厳しい状況に置かれている難民について、改めて考えることができました。以下、生徒の感想になります。
今回の講演を聞いて、ひとたび難民になってしまったら、なかなか元の生活に戻ることが難しいことなど多くのことを学びました。その中でも特に心に残ったのは、どこの国の人でも難民になる可能性があるということです。例で挙げられていたシリアは、10年以上ひどい状況が続いていますが、以前は世界でも人気がある観光地だったということです。難民問題について、他人事だと思わずに、しっかり考えていかなければいけないと思いました。
「難民のために」ではなく「難民とともに」という言葉が印象に残りました。困っている人がいたら、助けたいと思うだけでなく、行動しなければ何も始まらないことも学びました。難民をあまり身近に考える機会がなかったので、今回、動画を見せていただいたり、講演をうかがったりして、より身近にとらえることができ、何か行動してみようと思います。寄付や募金など小さなことから始めていきたいです。
今日天沼さんのお話を聞いて、授業だけではわからなかったお仕事の詳しいことまで知ることができました。少し難しい内容ではありましたが、特に印象が強かったのは、難民の人数(約8000万人)で、またその半分が18歳未満だということです。紛争などによって、自分と同じくらいの人や大人が何年も怯えながら暮らしていると思うと大変心が痛みました。去年はコロナなどの影響もあって、難民が2011年の2倍にもなってしまっているのは、早期に解決すべき大きな問題だと思います。ウクライナとロシアの関係が危ぶまれる中、恐らく難民は増えてしまうと考えています。けれでも、困難な生活が少しでも明るいものになるよう、難民についてもっと調べ、関心を深めるなど、私たちにできることを進んで行いたいです。
私たちは衣食住に困ることなく毎日学校に行く当たり前の日常生活を送っているけれど、世界のどこかでは今でも避難し続け、生きるために苦しい日々を送っている人たちが何千何万人もいるということがわかり平和に暮らせていることが幸せなのだと改めて感じました。シリアのように観光で賑わっていた国でもいつ何が起こるかわからなくとても恐ろしいと思いました。“知る、広める、参加する、寄りそう”を心に留めておき、大人になったら寄付という形で支援したいです。そして、難民の方ではなくても困っている人がいたら、“寄りそう”そして行動に移して多くの人が幸せな世界になってほしいと思いました。