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学習・進路行事

中3沖縄修学旅行代替プログラムを実施しました②

新型コロナウイルスの感染拡大のために、今年度の中3沖縄修学旅行は、学内で代替プログラムを行うことになりました。3月5日(土)・7日(月)・8日(火)の日程で実施されたプログラムの様子をお届けします。

2日目の3月7日(月)は、“沖縄の自然・文化体験”がテーマです。1時間目は「やんばる自然塾」の「オンライン・カヌー体験 やんばるの自然観察」でスタートしました。当日、沖縄の天気は曇りでしたが、スタッフの皆さんたちがカヌーで繰り出してくださり、リアルタイムの映像を届けてくださいました。慶佐次川の河口の汽水域は、海の海水と河の真水とがまじりあい、そこではマングローブ(ヒルギ)が独特の生態で育っています。そして魚やカニなど、多様な生物も生息しています。そんなやんばるの自然を、スタッフの皆さんと各教室の中3生徒とが一緒に観察しました。画面に写りこむやんばるの緑や川面の背景は、教室に沖縄の空気をもたらしてくれました。時にはクイズを織り交ぜながらの楽しい時間となり、生徒からの質問もあれこれ出て、ひとつひとつ丁寧に答えていただきました。
2つめの企画は「オンライン・シーサーづくり体験」でした。沖縄の道端や、それぞれの家の屋根の上で、人々の生活を見守っているシーサー。オンラインでそのいわれや、さまざまな姿かたちも説明していただきました。今回色付けを体験したのはすでに形ができているものでしたが、この姿のシーサーは伝統的な古い形のものだそうです。説明の後、色塗りに取り掛かりました。それぞれが真剣な面持ちで時間をめいっぱい使い、個性豊かなシーサーを完成させました。
午後は、「琉球芸能講座」と題して、琉球舞踊の鑑賞を行いました。都内の教室で指導をするとともに公演活動にも力を入れてそれぞれ活動をしている若手実力派舞踊家・演奏家ユニット「琉球の綾音」の皆さんが来校してくださいました。前半はパワーポイントを使った琉球・沖縄の歴史と芸能のレクチャー。琉球王国の組織の中には「踊奉行」という役職が設けられており、中国・日本の使節を迎える際の中心的役割を果たしていました。明治時代に日本に組み込まれて沖縄県となってからも、琉球の伝統をひきつぐ芸能は人々の中で継承され、その芸能が戦後の沖縄の人々の心を支えました。楽器の紹介、舞踊の分類などをうかがったあと、代表数人が舞台にあがって「安里屋ユンタ」の一節を教えていただいたり、「こねりて」という柔らかな手の動きを全員でチャレンジするなど体験も楽しみました。その後の演目は、静かで品格のある”女踊”、紋付を身につけ活力にあふれた若者たちの”二才踊(にーせーおどり)”、庶民生活を楽しく描いた”雑踊(ぞうおどり)”などすべて全員で楽しめるようなラインナップでした。鮮やかな黄色の紅型の着物、赤い花笠の姿、静かな歌三線に合わせたゆっくりとした所作は品格にあふれており、改めて沖縄の芸能の美しさと奥深さを感じました。他にもスピード感ある民謡や、大漁を喜ぶ夫婦の姿の演目では手拍子をするなど会場が一体となって楽しみました。
教室に戻ると、沖縄の食べもの・お菓子のサプライズ!ソーキそばやサーターアンダギーなど、沖縄ではおなじみのものばかりです。沖縄を訪れていたらお食事のメニューに入っていたものを、自宅で味わうことができましたね。