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学習・進路生徒の活動

根津美術館を訪問しました

 5月9日(火)、生徒11名と一緒に根津美術館を訪問して、特別展「国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658-1716」を鑑賞しました。
 根津美術館は、日本・東洋古美術の名品を数多く所蔵している美術館で、本校から表参道方面へ徒歩10分ほどの距離にあります。今回は、中学生を対象とする体験講座「博物館・美術館の素敵なモノを見てみよう!訪ねてみよう!」の第2回として企画し、中2・3の生徒11名が参加しました。
 教科書にも載っている尾形光琳の代表作を中心に、元禄文化の絵画作品を間近に鑑賞することができました。今回訪問した際には、庭園に植えられた燕子花も咲いていて、展示と合わせて楽しむことができました。

【生徒の感想】

・パンフレットや教科書で見た「燕子花図屏風」より、本物の屏風は花弁の色が濃く鮮やかでした。あいにく日本庭園の燕子花の花は花盛りを終えていましたが、来年は実物の花の色合いと屏風の花の色を比べてみたいです。

・先生から事前学習で、屏風でなぜ背景に「金」を使うのか、何を表現しているのか考えて観賞しようといわれました。私はカキツバタの雄大な景色がどれだけ凄いのかを色で表現するためと思いました。尾形光琳は戦のない平和な時代に描いたので、このような絵を描く余裕があり、平和はいいなと思いました。

・教科書で見たことのある国宝の「燕子花図屏風」を実際に見られて感動しました。燕子花の花の色がとても深みのある群青色で描かれ、筆跡がわからないように描かれた花びらがすごいと感じました。

・家族で美術館や博物館に行くと2、3時間かけて見ています。今回は1時間と短く限られた時間でしたが、放課後に友達と見学できて貴重な体験をさせていただきました。「燕子花図屏風」は写真ではわからない、実物に近づいてわかる花弁の微妙な色の違いを見ることができました。また「金」を全面に使えるほど依頼者が高い地位(天皇や中宮、貴族)にあると聞いたので、この屏風は誰がどのような目的で依頼して描かれたのか、興味がとてもあります。

・常設展示「殷(中国)の時代の青銅器」が、3000年前とは思われないほど細かな細工で驚きました。神聖な想像上の動物が、ディズニーのお化けにも見えて、もしかすると、殷の青銅器から考えたのかもしれないと思うととても楽しかったです。如来像も、私が知っている仏像とは顔が全然違ってイケメンでした。国や時代で仏像の顔が違うことを説明され、驚きました。