学習・進路行事
中3 校外学習で東京大空襲・戦災資料センターを見学しました
5月13日(土)、中3は校外学習ということで、江東区にある東京大空襲・戦災資料センターを訪れました。当日は、残念ながら雨模様のお天気だったため、戦災資料センター見学の後に予定していた周辺の慰霊碑巡りのフィールドワークはできませんでしたが、センターでの見学を通して、東京大空襲について理解を深め、自分の目で戦争について感じとることができた様子でした。広島修学旅行まで、意識をつなげていけると良いと思っています。
【生徒の感想】
戦争を体験した人の当時の持ち物や体験談などから、悲惨さが伝わってきた。その体験の中には、普段はありえないような恐ろしい内容のものもあり、体験した人の心にはその光景がずっと残っていると考えると悲しくなる。そして、二度と起こってほしくないなと強く思った。
東京大空襲の被災地図の中におばあちゃんの家があって、実際に戦争の時にはおばあちゃんは生まれていたので、無事でいてくれて良かったなと思った。体験した人がどんどん高齢になっていって、当時のことがどんどん風化していっているので、このような資料館によって戦争の記憶が後世にずっと受け継がれていってほしいなと思いました。(中3A A.S.)
今回のような、資料館にみんなで行くという経験をしたことがなかったので、とても勉強になりました。インターネットや本だけではわからない情報や体験談を読んだり見たりしたことで、理解を深めることができたと思っています。
同じ東京であるのかが本当に信じられず、想像もできませんでした。様々な体験談が展示してあり、どの情報も読んでいるだけで悲しくなるものでした。今の日本は戦争に巻き込まれてはいませんが、いつ何が起こるかわかりません。経験した人たちのお話や絵、文は絶対に忘れません。空襲の話が、未来の人たちにも受け継がれていってほしいと思いました。(中3A Y.Y.)
空襲時の様子や、空襲後の体験談を見て、教科書や話を聞くよりも想像以上にリアルでとても胸が痛みました。特に、空襲が起きた様子を詳しく描いている絵を見て、何人もの人々が助かりたいという一心で走り続け、叫び声や炎の様子を想像するだけで恐ろしかったです。空襲後の様子もとても残酷で防水口に何人もの人々が頭から突っ込み焼け死んでいたという絵を見て、どんな気持ちでそこに飛び込んだのか、それを見た友達はどんなに辛かったのか、考えても考え切れなかったです。今日見たことを忘れずに深く考え、広島でも活かしていきたいです。(中3B N.H.)
慰霊碑を回ることはできなかったが、資料センターの様々な写真や資料を見ることで、戦争にまつわることに関心を持つことができた。焼死した人々が写った白黒の写真などは生々しくてとても辛くなったが、戦争で無差別に人が亡くなってしまうことの残酷さが伝わった。この戦争がいまだに世界で続いていると思うと、なぜ同じ行為を繰り返すのだろうと疑問に思う。人々の手で起こしたことは止めることが可能だ。戦争の歴史と向き合い、平和を実現させていってほしいと願っている。(中3B N.F.)
実際に戦争を体験した人々の体験談が書かれているボードがあり、色々な立場から見た戦争がそこには書かれていて、より戦争を深く知ることができた気がします。
私が一番心が痛んだのは、孤児の話です。親が亡くなってしまった子供たちが今でも心に傷が残っているという事です。
私の祖父も戦争を体験しましたが、年々戦争を体験した方々が減っています。だからこそ、私たちが、二度とまた戦争を起こさないために戦争の悲惨さを伝えていかなくてはならないと思いました。(中3C T.A.)
私は、今回の校外学習を通して様々な発見がありました。去年の歴史の授業では、東京大空襲について少しの時間しか学ばなかったので驚きがたくさんありました。私は被災中や被災後の写真をあまり見たことがありませんでしたが、今回鑑賞したことで実感が湧いてきました。特に「おのざわさんいち」さんの絵は心に迫るものがあったと思います。当時の状況に加えて現在の町の様子を織り交ぜた絵は、ただ鑑賞するだけでなく、見た人が実際にそこにいたかのような気持ちにさせられるような絵でした。他にも、日本人以外の方々の体験談など、なかなか体験することができない経験を積むことができました。私はこれらの事を胸に刻んで勉学に臨みたいと思います。(中3D K.Y.)
資料館でいちばん心に残ったのは、亡くなった人の一覧表に書かれていた年齢です。そこにはわずか生後3カ月で亡くなった人もいました。家族写真も一緒に載っていましたが、3カ月で亡くなった子は一緒の写真を撮っておらず、写っていませんでした。これを見て、私はとても悲しい気持ちになりました。また、自分と同世代の子も多く亡くなっていました。
資料館の展示を見て、戦争はやってはいけない・繰り返してはいけないものだと改めて感じました。戦争体験者が減っているなか、自分たちも後世に戦争の怖さ・恐ろしさを伝えていかなければなと思いました。(中3E K.T.)
今まで様々な資料館に行って戦争のことについて知ってきたけれど、今回この資料館に来て、今までの空襲や人類初の空襲について詳しく知ることができました。一番驚いたのは、戦争のころの同い年の男子の身長が自分と同じくらいということでした。また、浅草松屋の戦時中と戦後の写真を比べてみて、残っている建物もあったけれど、だいたいは違っていて復興したのが分かりました。私も東京大空襲の被害が大きかった所に住んでいるので、母からひいおばあちゃんが話していたことを聞いたことがありました。資料館を見学して、改めて力で解決することはダメなことだと思いました。(中3E S.M.)
1階では空襲の歴史について詳しく説明されていて、第一次世界大戦から行われていたことを知りました。飛行機を作った人は、純粋な気持ちで作ったのに、兵器に利用されてしまい、とても悲しくなりました。人が使い方を間違えれば、何でも兵器になりえるのだと改めて思いました。
2階では、実際に被害を被った人たちのお話が展示されていました。空襲への備え方、被害の状況が細かく説明されていました。今まで実際に起きたことだという実感がそこまでなかったのですが、焼死体などの写真がそのまま展示されていて、空襲の悲惨さが伝わってきました。二度と空襲によって人々の心身を傷つけてはいけないと思いました。(中3F S.U.)