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生徒の活動行事

体育大会を開催しました

 6月23日(金)、武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナにて、1学期最大の行事である体育大会を開催しました。ここ数年間はコロナ禍にあって縮小したかたちでの開催を余儀なくされてきましたが、今年は4年ぶりにほぼ従前のかたちで開催することができました。観客席ではマスクの着用が励行されましたが、生徒たちの歓声と応援が会場に響き渡り、多くの保護者の皆様にも観覧していただいたことで、熱気にあふれた雰囲気の中で白熱した競技が繰り広げられました。

 競技は、中1〜高3の6学年による学年対抗で点数が競われます。初めて体育大会に参加する中1は、上級生にくらべて体力面で及ばず、今まで経験したことのない競技に臨むというハンデを負っていますが、今年の中1の皆さんは精一杯競技に参加してよく健闘し、仲間との絆を深めて笑顔で楽しんでいる様子が印象的でした。
 最後の種目である6学年対抗の選抜リレーでは、高3と中3がゴールで競り合う大接戦となり、最後まで盛り上がりました。総合成績の結果は、高3が最上級生の実力と貫禄を見せつけて総合優勝、中3がそれに次ぐ準優勝となりました。

 競技の合間には、中2〜高2の各学年によるダンスが大会に彩りを添えました。中2は「Dynamite」の軽快なリズムに乗って、中3は「Let It Go」の高揚感あるメロディーに合わせて、高1は伝統芸能をアレンジした勇壮な「みかぐら」を、高2はバレエの動きを採り入れた優雅な「ファウスト」を、それぞれ見事に演じました。

 体育大会の最後を飾ったのは、本校の伝統、高校3年生によるカドリール・プロムナードです。
 カドリール(フランス語では「カドリーユ」)の起源は、18世紀からフランスの上流階級の間で発達・流行した、4組の男女のカップルがスクエア(四角)になって踊るダンスです。本校では戦前から運動会で踊ることが慣例として定着し、長年にわたって伝統として受け継がれています。
 プロムナードは、戦時中の学徒出陣壮行会の様子に心を打たれた体育科教員が考案した行進で、戦後すぐの1948年に始まって現在まで引き継がれています。このプロムナードの最後には、高3の生徒たちが自分たちの学年を象徴する言葉を考えて人文字で表現します。今年の高3が選んだ文字は、「奏功」でした。

 体育大会の運営は生徒主体の実行委員会方式で行い、「インクルーシブリーダーシップ」を育てる絶好の機会となっています。保健体育委員が中心を担ってはいますが、一人のリーダーがすべてを取り仕切るのではなく、それぞれの係生徒が自分の役割を果たしながら課題を積極的に見つけて共有し、集団で協力して全体を高めていくというのがインクルーシブリーダーシップです。
 今年の体育大会でも、上級生が下級生にアドバイスしながら積極的にリーダーシップを発揮し、下級生もそれに応えようと努力して、学年を超えた協力が円滑な大会運営を支えている様子が見られました。下級生にとっては、こうした行事や委員会活動・クラブ活動などを通して、上級生をロールモデルとして様々なことを身につけ、自分が上級生になったときにはまた下級生に伝えていく。こうした循環が、生徒の自立的な成長につながっていると実感しています。

【実行委員生徒の感想】

 1学期中間試験後から練習を始めた体育大会が、無事終わりました。コロナによる規制の緩和により、本来の体育大会に近い形での開催でした。練習を通して、各学年保健体育委員が中心となり、クラスの垣根を越えた学年での団結が体育大会当日に近づくにつれて高まっていくのを感じました。また、各係生徒も執行学年を中心に、6学年が協力して仕事をしている姿が見られました。総務係として全体の運営に携わりましたが、今年度の全体スローガンである”WE WILL because WE CAN”を胸に、生徒全体が自分の出来ることを全力で行い、真剣に取り組んだりお互いにアドバイスし合い、より良いものを作ろうとしている様子は、大切な体育大会の思い出となりました。(高校保健体育委員長 高二 R.S.)

 今年度の体育大会はコロナでの規制が少し緩和され、競技も昨年度とはルールを変更するなど、コロナ禍前に近づいた形で開催することができました。去年の反省を活かして大縄跳びの点数ボードを作るなど、より充実した体育大会になるよう、選手や係の生徒で一生懸命取り組み、思い出に残る1日になりました。(高校保健体育副委員長 高二 A.N.)

 体育大会を無事終えることができ、先生方を始め、観に来てくださった方々、そして携わってくださった全ての方に、保体委員長として感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今年も去年と同様、武蔵野の森スポーツプラザで、中高6学年合同で行いました。コロナも減少しつつあり、競技を元の形に戻して実施しました。体育大会を通して、「みんなを信じること」が出来ました。全員の力を合わせることで、一つの素晴らしいものを作ることができる、これ以上でもこれ以下でもない嬉しさを、心から感じることが出来ました。そして、体育大会はたくさんの方々の支えによって運営されていること、それは決して当たり前ではなく、常に感謝を忘れてはいけないと、改めて教えて貰いました。来年の体育大会に向けて、しっかりと反省を行い、素晴らしいバトンパスができるよう、引き続き気を引き締めて参ります。(中学保健体育委員長 中3 Y.I.)

 今年は中3にとって中学最後の体育大会でした。私は総務係という仕事をやり、とてもやりがいのある仕事だなと感じることが出来ました。最初はしっかりと体育大会をスムーズに進められるか心配で緊張していましたが、最終的には成功してとても嬉しかったです。また、中3が総合成績で2位を取ることができ、一生忘れられない体育大会になったと思います。一人一人が楽しみながら協力し、助け合ったからこそ最高の体育大会になったと思います。来年は今年の反省も活かしてもっといい体育大会にしたいです。(中学保健体育副委員長 中3 K.F.)