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学習・進路

山種美術館の特別展「日本画に挑んだ精鋭たち」を鑑賞しました

 9月22日(金)、中学生を対象とした体験講座「博物館・美術館の素敵なモノを見てみよう! 訪ねてみよう!」の一環として、山種美術館の特別展「日本画に挑んだ精鋭たち―菱田春草、上村松園、川端龍子から松尾敏男へ―」を鑑賞しました。
 山種美術館は、本校から徒歩圏内にある、近代・現代の日本画を中心としたコレクションを収集・展示しているユニークな美術館です。今回は、日本画の存続に強い危機感と葛藤を抱きながら日本美術の伝統と向き合い、逆境を乗り越えようと、さまざまな表現や技法の探究を続け画家たちの特集です。
 同美術館が2回目の訪問になる生徒もいましたが、同じ日本画でも構図や技法が異なる作品群に、新鮮な驚きを感じていた様子でした。

山種美術館・特別展「日本画に挑んだ精鋭たち」

【生徒の感想】

・鉱石を削ってつくられた絵の具で何回も重ねて描いているので、立体的になり、ぐっと絵に吸い込まれるような気がしました。また、屛風に使われている一つの絵の具だけで重さが3kg以上もあることに、おどろきました。(中1)

・私は、色鮮やかな絵や落ち着きのある絵がすごく好きです。例えば、月に金色などの色がついているのと、白黒で描かれているのでは、色があるほうがその情景を想像しやすいので、落ち着いた雰囲気は白黒で、楽しい雰囲気や美しい情景を描くのは色をつけるというのが画家の工夫だと思いました。私のお気に入りの絵は、木の上に描かれていた蝶と牡丹という作品です。金箔を使って蝶が勢いよく飛んでいる姿が描かれていたり、牡丹のふわっと咲いている様子が描かれていて、とても素敵でした。これからも、日本画だけでなく、世界の画家の絵も見に行きたいです。(中1)

・久しぶりの美術館講座と2回目の山種美術館の鑑賞は、テーマは同じ「日本画」でしたが、画家によって同じような風景でも、伝わってくることや感じるものは違うとまず気づきました。また、日本画家が西洋の風景を描くというギャップも芸術の面白みの一つなのではないかなとも感じました。(中3)