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学習・進路生徒の活動

中1・中2で「いじめ防止ワークショップ」を行いました

 中学2年は昨年度、1年生のときに、弁護士の先生をお招きして、「法律」と「人権」という視点から「いじめ防止ワークショップ」を行いました。今年度の中学1年は、1学期(5月末)に同じワークショップを行っています。今年度の2学期にはその発展として、中1は9月20日(水)、中2は10月4日(水)に、2回目のワークショップを行いました。
 1回目のときは、講堂にて学年の生徒全員で弁護士の先生のお話をうかがい、その後、各教室でクラスごとに事例について考えました。2回目の今回は、6名の弁護士さんが来校してくださり、各クラスに1人ずつ弁護士の方がついてワークショップを行いました。
 中1の2回目のワークショップで考えたのは、「合唱大会の練習にいつも遅れて来る人がいて、ほかの生徒から不満が高まり、その人を傷付けるような言動が出てきた」という事例でした。中2では、「友だちをかばう発言をしたことをきっかけに、クラスメイトから『優等生ぶっている』として無視されるようになった」という状況設定のもとで、「中立な態度」とはどのようなものかを考えるという事例でした。どちらもとてもリアルな状況設定で、生徒たちの間では多くの意見が活発に交わされました。
 弁護士の先生方からは、気持ちの問題だけでなく、法律や社会の事例についても教えていただき、「いじめ」についてより深く考える機会となりました。先生方の青春時代のことや、弁護士のお仕事についても教えていただき、とてもワクワクしながら学ぶことができた2時間でした。

【生徒の感想】

 今回は弁護士の方に来ていただき、「中立とはどのような立場か」「いじめの定義」を中心にお話を伺ったり、ワークを行いました。
 「中立」という立場は、被害者や加害者のどちらかに味方をしたり、ただ傍観するのではなく、何か悪いことを一方がしてしまった場合、注意をしたり、自分の意見をぶつけられるような「審判」の立場であるべきだということを教わりました。
 また、「いじめの定義」とは、被害者が心身の苦痛を感じた時、加害者が行った行為をいじめと扱うそうです。そのため、いじめの原因が被害者にあったとしても、いじめを行った加害者の責任が問われてしまいます。
 私は今回のワークショップを通して、いじめの定義はとても広いことを学びました。また、被害者と加害者という関係の一歩外側にいる「中立」という立場と、どのような状況で「いじめ」と言い切ることができるのかについて、深く考え、知ることができました。このような貴重な機会をいただけたので、今後の交友関係に役立てていきたいと思います。(中2生徒)