TJK Life
BLOG

グローバル学習・進路生徒の活動

アンネのバラ委員会が「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に合わせた取り組みを行いました

 1月27日(土)は、国連が定めた「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」でした。この日、アンネのバラ委員会の高校生有志が、NPO法人ホロコースト教育資料センター(愛称Kokoro)の主催するワークショップに参加しました。
 ワークショップの最後は、全員で作った問いの中から「平和な世界はやってくるのか」という問いについて、各グループで意見交換を行いました。ホロコーストの理解を深めるだけでなく、他校の同世代の高校生と対話し、意見を交わすことで色々な発見があったようです。

【生徒の感想】

 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」である1月27日、高校生ワークショップ「子どもたちの『抵抗』――テレジンの秘密の雑誌をめぐる対話」に参加しました。今回のイベントは他校の人と自分の考えや疑問を、「対話」をして伝えるという形で行われました。私はアンネのバラ委員会の一員としてホロコーストや平和について学んでいますが、他校の人と意見交換することは初めてで、自分とは違う考え方や見方を発見することがたくさんできました。テレジンにあるユダヤ人強制収容所の中で「生きたい」という願いが込められた子どもたちの怒り・叫びの文章は、私の胸に強く印象に残りました。平和について学ぶアンネのバラ委員会という特別委員会があることは女学館ならではであると改めて実感し、ホロコーストを決して忘れてはいけないと強く感じました。(高2 O.Mさん)

 今回は国際ホロコーストデーということで、初めて他校の高校生と平和について対話しました。「平和」という漠然かつ定義も人それぞれ異なる話題について、同年代だからこそ共感し合える充実した意見交換ができました。はたしてこれから平和な世界はやってくるのか。この答えが少しでも明るいものになるよう、まずは私たちの日常生活において互いを認め合い、そして受け入れることが大切だと気付かされました。今の環境を継続させるのも壊すのも、これからの私たちの行動次第だと言うことを肝に銘じて、毎日を過ごしていきたいと思います。(高2 W.Mさん)

 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に合わせて、アンネのバラ委員会では有志でホロコーストとは何かを伝える展示パネルを作成しました。中学生・高校生の垣根を超えてみんなで作業をし、より一層結束も強まりました。
 完成した展示パネルは、全校の生徒が通る4階生徒ホールに掲示して、生徒への啓発を図りました。展示パネルは、現在、図書館に移動させて掲示を続けています。

【生徒の感想】

 当初はホロコーストデーがいつなのかも知らなかったのですが、今回様々なことを調べていくうちに、悲しい事実をたくさん目の当たりにしてショックでした。ユダヤ人として生まれただけであんなにも辛い思いをしないといけなかったことや、ユダヤ人だけではなく少数民族や同性愛者など罪のない人々が次々に殺されていったことを知り、心が苦しくなりました。一方で、高齢化のために実体験を語れる人が減り、ホロコーストなど実際にはなかったと考えている人も増えてきているようです。この悲惨な出来事を二度と繰り返さないように、私たち若い世代ももっと色々な取り組みを進めていくべきだと感じました。(中2 S.Rさん)

 ホロコーストデーに、この悲惨な出来事を分かりやすく、皆の心に届くように伝えたいと思い参加しました。アンネの父親が伝えたい想い、「ただ同情するだけではなく、平和をつくるために、何が出来るか考え行動してください」、この言葉の大切さを忘れずに私たちや未来の子供達が考え、世界の人々が平和に暮らすことができるようになって欲しいです。(高1  N.Rさん)

 アンネのバラ委員会では、今まで高校生だけで平和について広める機会が多かったですが、今回は他学年と連携しながら作品を作ることができて、本当に嬉しく思います。中学生にも分かりやすく、まずは興味を持ってもらうことから始めようと思い、今回もたくさんの工夫を施しました。今回のこのプロジェクトは、ホロコーストデーについての知識を得ただけではなく、他学年と協力し運営をすることについて学べた良い機会にもなりました。最後になりますが、私たち3人を繋げてくれたアンネのバラ委員会と2人の後輩に改めて感謝したいと思います。(高2 S.Mさん)