東京パラリンピック競泳 金メダリスト木村敬一選手の講演会を開催しました

　6月15日（土）、ソーラーパネル設置でつながった東京ガス（東京瓦斯株式会社）様とのご縁によって、パラリンピック競泳 金メダリストの木村敬一選手にご来校いただき、ご講演いただきました。
　演題は、「東京パラリンピック大会での金メダル獲得とその先に見えたもの～共生社会の実現に向けて」。ご自身の生い立ちから、水泳との出会い、東京パラリンピック大会での金メダル獲得までを振り返りながら、木村選手の考える「共生社会」について、とても考えさせるお話しを伺うことができました。
　8月28日開幕のパリ・パラリンピックでの活躍が楽しみです。

　木村敬一選手の講演会は、自分の視野が広がった講演で、アスリート、全盲であるという立場ならではのお話でした。終始、笑いが絶えずとても楽しかったです。専門的なことも丁寧に教えて下さり、日本とアメリカでの障がい者に対する接し方の差異や近年よく耳にするようになった「共生社会」について木村選手の見解もお話頂きました。
　「大人になり、水泳選手として活動するようになってから獲得した世界2位は大学生でも獲得していた。世界1位でなければいけなかった」というリオデジャネイロパラリンピックでの葛藤やその後東京パラリンピックまでのコロナ禍を挟んだ過酷な練習のお話は、受験生の私にはとても印象的に残りました。今の現状に満足せず、常に上を目指し、自分に厳しく活動する生き方はとても簡単に出来ることではありません。高校3年生として私も達成したいゴールに向け精一杯頑張りたいと思いました。
　講演会の司会も至らぬ点があったことと思いますが、貴重な機会を頂けたことありがたく思います。ありがとうございました。
　最後になりますが、木村選手の今後のご活躍を応援してます。（高3 K.O.）

　私は視覚障害者の方を案内するということが人生で初だったので、うまくできるか不安だったのですが、同じ係の子たちと協力して上手にすることができたと思います。講演会も時々笑いを交えながらとても楽しかったです。きっとソーラーパネル委員ではなかったら絶対に参加しなかったので、ソーラーパネル委員としてこの講演会に参加できてとてもよかったです。木村選手はとても優しくて安心できる方だな、と思いました。ぜひパラリンピックを応援したいです。（高1 S.T.）

　私はあまりパラリンピックについて知識が無く、あまり見る機会もなかったのですが、木村選手のお話しを伺って、今年のパリパラリンピックを是非応援したくなりました。目が見えなかったり、中々普通の生活が難しくても、世界一になるという目標のために頑張っている姿に感動し、すぐ理由をつけて逃げてしまう自分を恥ずかしく思いました。木村選手自身、本当にこの道が合っているか、もしかしたら遠回りをしているかもしれないと不安な部分もあると思いますが、それを乗り越えて活躍しているところが、とても人間としての強さを感じました。また、私達が声をかけさせてきただくと、必ず声をかけた方向に体を向けて聞いてくださったり、たまに笑いを交えてお話ししてくださったりと、とても優しかったのを覚えています。私も、木村選手みたいな強い人間になりたいです。
　質疑応答で、「中2で体育大会で優勝を狙っているので、緊張の抑え方を教えてほしい」と質問したところ、「緊張していることを知る。自分をあえて悲観的に見る。」とアドバイスして頂いたお陰で、優勝まではいきませんでしたが、異例の中2で3位を取ることができました！　とても本番緊張していましたが、木村選手のお言葉を思い出して前へ進むことができました！！　木村選手に感謝しています。来年度こそ優勝します！（中２ C.S.）

　木村選手の本は2冊読んでいましたが、実際にご本人がお話しされているのを聞くとまた違った印象になり、さらに心に響きました。
 「将来の夢は探して見つかるものでもなく、ふとした瞬間に見つかるものだ」というお話しがありましたが、私はまさに東京パラリンピックを見るという体育の宿題のために初めてパラスポーツを観て、その面白さを知り、将来はその魅力を伝える仕事をしたいと思ったので、本当にそうだなと思いました。そしてきっとこれからも様々な経験をすることで、また違った夢を見つけることがあるのだろうと思いました。
　障害のある人に対するアメリカと日本の違いも興味深いお話しでした。 私も普通のコミュニケーションの一種として深く考えずに声をかけられるようになりたいです。 「僕は金色がどんな色か分からないので、金だから嬉しいとかはなくて、表彰式で国歌が流れた時が嬉しかった」というお話も印象的でした。
　木村選手が演台でお話しされている時に手元に置かれていた機材は初めて見たので、どのように機能しているのかがとても気になりました。（中1 Y.T.）