グローバル生徒の活動
高校2年国際学級で校内模擬国連を行いました
7月10日(水)、国際学級高二年による校内模擬国連(In-School Model UN Program)を行いました。
このプログラムは、これまで培ってきた英語力やチームワークを総動員して取り組む、国際学級における学びのハイライトであり、英語での探究カリキュラムの集大成としてグローバルな課題を議論しました。
今年のテーマは「Renewable Energy Technology for Developing Countries(開発途上国のための再生可能エネルギー技術)」で、生徒達は担当国(24カ国)の政府代表として、「Extreme Weather(異常気象)」「Health(健康)」「Infrastructure(インフラ)」「Food Security(食糧安全保障)」「Women(女性)」の委員会に分かれ、背景にある文化、宗教、歴史、政治などを含めた多様な視点で、広報、文献、そしてWeb情報等で調査を重ねてきました。
そして会議当日は、自国政策の発表に加え、他国との交渉を繰り返しながら決議案を作成し、最後には全会一致で決議を採択しました。他国と協調を図りながら交渉を進めていく場面では、高い英語力が発揮されました。
生徒達は、リサーチ、政策立案、スピーチ、議論、交渉というプロセスの中で、適切な情報を選び出す「問題分析能力」と自国の有利な国益に向けた交渉のための「論理的思考力」を身につけたようです。
今年はアメリカの姉妹校である「Dana Hall School」の卒業生で、在学中は模擬国連クラブに在籍して活躍されていたOGが、サポートのために来校され、練習時のアドバイスや模擬国連当日の議長も務めてくださいました。心から感謝いたします。
生徒の感想
私たちは、昨年度からMUN(模擬国連)に向けて準備を始めました。今までの国際学級の行事の中でも難易度が高く、集大成となるイベントでした。自分が選んだ国について理解を深め、各々が自分のアイディアを他者と共有するため、自立することができた良い機会でした。扱うトピックは専門的なことが多く、英語のレベルも高いため、不安を感じていた生徒も多くいました。しかし、長い時間をかけて丁寧に準備し、その過程で互いに案を出し合って支え合い、先生からのご指導も受け、各自がそれぞれ壁を破り成長できました。本番では積極的に意見を交わすクラスメイトから刺激を受け、多くの生徒が英語を駆使し、案を練って、最終決議案を提出しました。様々な国の状況を把握して、できるだけ多くの国が利益を得て発展できるような決議案を出すことは困難でしたが、何度も協議を重ねて案を修正することで、二つの決議案が承認されました。MUNを通して、責務を全うし自立することと、他者へ歩み寄り調和へ向けて協力することの重要性を学ぶことができました。(S.I.)
Participating in the Model United Nations was a great experience for me. The topic was quite challenging, but through numerous discussions and individual preparation, I gained the confidence to express my opinions in English in front of everyone. I’m proud of the effort we all put into it.(S.L.)