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学習・進路行事

本校卒業生で外交官の清水真央さんをお招きして文化講演会を開催しました

 10月16日(水)、高校の全生徒が参加する文化講演会を開催しました。
 文化講演会は、毎年秋に本校の創立を祝う創立記念行事の一環として開催しており、学術的な研究や各界の第一線で活躍されている方にご講演いただいています。今年は、外交官として活躍されている卒業生の清水真央さんをお招きして、「外交という仕事」という演題で講演していただきました。
 清水さんは、大学でドイツ語を学んだ後、外務省に入省してギリシャ語をマスターし、ギリシャの日本大使館で広報や文化交流を担当されるなど、外交官としてのキャリアを積み重ねてきました。ギリシャ語に関するクイズなども交えながら、ご自身の経験をもとに外交や国際交流、大学での学びやキャリアについてなど、生徒が進路を考えるうえでとても参考になるお話を、わかりやすく丁寧に講演してくださいました。
 講演後の質疑応答では、生徒からたくさんの質問があがり、清水さんを唸らせる鋭い質問もあって、生徒たちの関心の高さが窺えました。この講演を聴いた生徒の中から、清水さんの後に続く生徒がたくさん出てくることを期待します。
 清水さん、お忙しい中ご講演くださり、ありがとうございました!

生徒の感想

 外務省という存在は誰もが知っているものの、では具体的にどういう仕事をしているのかと言われるとあまりイメージが湧かない人が多かったと思うので、今回清水先生に外交官の仕事を自身の経験談とともにお話しいただけたことは、とても貴重だったなと感じています。中でも日本に来た国賓とずっと一緒に行動し、食事をする場所まで全て外交官が決めるということには衝激を受けました。私のイメージでは会談中のサポートなど、支える側の仕事が多いのかなと思っていたので、国賓とそんなに直接関わるのだと驚きました。また外務省の仕事だけでなく高校生の私達へ向けた様々はアドバイスも下さって、とても参考になりました! 清水先生が「逃げることも大切だ」とおっしゃった時、少し気が楽になりました。外交官の仕事は、自分にはすごく縁遠いものに感じていましたが、この講演会を通して少しだけ身近に感じることができ、将来の選択肢が広がったなと感じています。本当に有難うございました!(高2 文化委員長 M.T.)

 外交官の方々がどのようなお仕事をなさっているのか、詳しく知るのは今回が初めてでした。政治的な関係のみを築いていると思っていましたが、その基盤には日本の文化を他国に深く深く知ってもらうためにどんなに小さな活動でも地道に積み重ねる、そのような試みに感銘を受けました。そして配属先の国の言語は自分で身につけるというのもとても印象的でした。日本を背負うという数少ない職業、そして激動する国際情勢の中で、日本の国益を第一に考えて世界で活躍する姿はとても魅力的でした。また、一つ職業の視野が広がるとても良い機会でした。(高2 文化副委員長 M.I.)

 清水先生から外交についてのお話を伺うことができ、このような貴重な機会をいただけたことを大変嬉しく思います。私は模擬国連同好会で活動をしているのですが、清水先生は実践的で非常に実のあるお話をして下さいました。特に、質疑応答の時間で個人的に苦労することが多かった国益に対する解釈の違いが生じてしまうという課題について、詳しく答えてくださり、今後の活動や未来へのビジョンが明確になりました。国際協調や国益を最優先するという部分は実際の外交官の方も特に気を配っていらっしゃる点であり、入念に他の省庁とも連携し外交における細かいアプローチやボトムラインなどを確認されている、という話が印象的で、実際の世界でいかに国益の確保が大事なことなのか感じました。また今まで参加してきた模擬国連会議の中で国際益やグループ益のために妥協しすぎてしまった経験を反省しました。清水先生の講演は、すべてが有意義で尊敬の念を抱くとともに身近さや親しみを感じる温かい時間でした。女学館生として後に続けるように頑張ります!(高二 S.S.)

外務省公式ウェブサイト|チャレンジ!外国語 外務省の外国語専門家インタビュー ギリシャ語の専門家 清水さん