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学習・進路

中学3年の保健の授業で心肺蘇生法の実習を実施しました

 中学3年の保健の授業では、毎年3学期に心肺蘇生法の実習を行っています。
 本校の実習は、医療現場でも使われているトレーニング用マネキン〈レサシアン〉とAEDデモ機を用いた本格的な実習です。生徒たちは、まず座学で応急手当の意義と心肺蘇生法の流れについて学習し、その翌週に胸骨圧迫と人工呼吸、AEDの操作を実践しました。
 生徒たちからは、「赤ちゃんの心肺蘇生はどうするの?」「服は脱がせないとダメなの?」「肋骨が折れちゃいそうだけどいいの?」と質問が飛び交っていました。
 自然災害が身近に意識される中、生徒たちはとても真剣に取り組んでいました。

生徒の感想

●当初は「まぁできるのではないか」と考えていましたが、実際にやってみたら手順が多くて難しく、授業などで練習しないと何かあった時も動けないなと思いました。残念ながら、人工呼吸の時に鼻をつまみ忘れてしまったり、「大丈夫ですか」と声をかけるのを忘れてしまったりと、ハプニングもとても多かったです。また、自分ではかなり強く胸骨圧迫をやっているつもりでしたが、「もっと強くやって」と先生に言われてかなり驚きました。誰かが倒れているのを見かけたのにやり方が分からず、何もできずにその人が亡くなってしまうというのはとても悲しいことなので、今日学ぶことが出来てよかったと思います。(S.R.さん)

●授業内容を聞いただけでは、命が危険な状態にある人がいる現場に遭遇したときに、対応することができませんが、この実習をしたことで、実際にどのように行動するのかがわかりました。体を張ってやってみないとわからないことも多いと感じました。また、体力を使い、ひとりでは出来ないことも多くあるため、近くにいる人が積極的に協力する必要があると思いました。1人がやり方を分かっていても、効率的に出来ないので、その場に居合わせた時に、見て見ぬふりをするのではなく、自分にできることを積極的に行える「勇気」をもてる人が増えればいいなと思いました。( E.A.)

●心肺蘇生法の実習を通じて、命を救うためにどんな手順が大切なのかを学ぶことができました。最初は手順を覚えるのが難しく、途中で止まってしまったりしましたが、いざ自分自身が救助することを想定し、その時にとっさに正しく行動が出来るようにするために、実習で手順を覚えて真剣に行うことの重要性がわかりました。特に胸骨圧迫を止めずにやり続けることや、AEDの指示に従い焦らず正確に行うことで命を救うことができるのだと実感しました。また、緊急時に冷静に対応するための心構えも大切だと感じました。これからも練習する機会があれば積極的に参加し、いざという時に役立てるようになりたいと思いました。(H.M.)