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生徒の活動

アンネのバラが咲きました

 今年も4月下旬から、アンネのバラが咲き始めました。
 アンネのバラは四季咲きの品種なので、1年中花を開きますが、一番たくさん咲くのは、5月初めの時期です。今年は少し早めに咲き始め、ゴールデンウィークを前に、次々とつぼみが開いています。
 そんなバラの花が美しいこの季節に、本校のアンネのバラのふるさと、広島県福山市では「第20回世界バラ会議福山大会」が開催されます。1971年から3年ごとに世界各地で開催されてきた「世界バラ会議」には、ばらの研究家、生産者、愛好家、芸術家など、世界のばら関係者が一堂に集まります。福山市は、戦争時の空襲によって市街地の8割を焼失しましたが、戦後、花を植えて復興ををめざし、まちづくりを続けてきました。市民の手で植えられた1000本のばらは、やがて福山のシンボルの花となり、市政100周年を迎えた2016年には「100万本のばらのまち」を実現しています。福山市を訪れると、あちこちの公園やそれぞれのご家庭の庭にさまざまなばらが植えられており、市民の方々が大切に育てています。今回、ちょうど20回めの節目を迎える世界バラ会議が、今月18日から24日の日程で、その福山で開催されます。今は開会の直前、福山のばらもきっと開き始めていることと思います。
 本校に咲いているアンネのバラも、福山市にあるホロコースト記念館で接ぎ木された苗が、1999年に届けられました。そして、このバラのお世話をしながら、平和を学んでいるのが「アンネのバラ委員会」です。
 今年1月に本校の美術室で開催した「接ぎ木の会」の際には、ばらの名前を書いたプレートが、福山から届けられました。これは、福山市内のばら1つ1つにつけられているもので、アンネのバラのプレートは、福山市外ではオランダ大使館とドイツ・フランクフルトの日本人学校、そして本校に届けられているそうです。
 福山のみなさんは、半世紀にわたってばらを育てながら、「ローズマインド」という言葉を生み出し、大切にしてきていらっしゃいます。ローズマインドとは、「思いやり 優しさ 助け合いの心」。平和、ばら栽培に必要な愛情、人への優しさなど様々な想いがこめられています。私たちも、本校のアンネのバラのふるさと、福山のローズマインドを思いながら、美しく咲くアンネのバラを、大切に育てていきたいと思います。

ばらのまち福山 – 福山市ホームページ
第20回世界バラ会議福山大会2025