行事
音楽会でオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞しました
10月7日(火)、創立137周年記念行事の一環として、中・高の全校生徒が参加する音楽会を開催しました。
今年の演目は、プッチーニの代表的なオペラの1つである「ラ・ボエーム」、会場は新国立劇場です。演出は粟國淳、指揮はパオロ・オルミ、ミミ役をマリーナ・コスタ=ジャクソン、ロドルフォ役はルチアーノ・ガンチと、いま世界的に活躍されている方々による、とても贅沢な舞台でした。
東京女学館の音楽会は、在籍する中高6年間で6ジャンルの音楽に触れます。多感な時期に“世界に多様な音楽があることを知る”ということが、様々な価値観を認め、他文化を尊重する姿勢に繋がると考えるからです。
今年はオペラの年でしたが、この作品は友情や愛など人間の普遍的な問題がテーマとなっているので、若い生徒達も無条件に美しい音楽、素晴らしい演奏と相まって、心を強く揺さぶられた様子でした。
生徒の感想
今回初めてオペラを鑑賞し、物語を際立たせる音楽と役者の歌唱に圧倒されました。全編イタリア語で話が展開されるため作品のストーリーを事前に読んでから鑑賞しましたが、日本語字幕もあり、何より役者の繊細な演技と歌による表現で一気に物語に入り込むことができました。場面展開や各キャラクターの心情を示す音楽が効果的で、さらに役者が力強く歌う際に音楽が一度止まることで生の歌声の迫力をより強く感じることができました。今までオペラは歌がメインであるとばかり思っていましたが、役者の演技が非常に魅力的で、舞台装飾も美しく、観客を自然に世界観に惹き込む素晴らしい舞台でした。このような舞台を見る機会はなかなかないので、大変貴重な機会になりました。(高校文化委員長 高2 M.S.)
私たちは新国立劇場でオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞しました。オペラを生で見るのは初めてで、舞台の凄さや歌声の迫力を間近で感じられる貴重な体験になりました。特に第二幕のクリスマスの街並みのシーンでは、舞台全体が賑やかに彩られ、登場人物たちの楽しそうな様子に引き込まれました。一方で、雪の中でミミとロドルフォが別れるラストシーンはとても切なく、音楽とともに心に残りました。オペラならではの迫力と繊細な感情表現に触れ、心に深く残る体験となりました。(高校文化副委員長 高2 S.K.)
先日、学校行事の一環として新国立劇場でオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞する機会がありました。本格的な劇場でプロのオペラを観るのは初めてで、開演前から胸が高鳴りました。特に物語の終盤、ミミがロドルフォに見守られながら静かに息を引き取る場面では、言葉にならないほど心を揺さぶられ、自然と涙がこみ上げてきました。
今回の公演では、出演者の方々の歌声の力強さと繊細さの両立に圧倒されました。広い劇場の空間をマイクなしで満たすその響きには、ただただ聞き入るばかりでした。また、舞台美術や衣装にも目を引かれました。19 世紀のパリの街並みや登場人物の生活が丁寧に再現されており、作品世界への没入感をより一層深めてくれました。
私は学校代表として、終演後にステージ上で出演者の方へ花束を贈呈する役を務めました。その際、特別に舞台裏にも案内していただき、実際に使われている小道具や装置を間近で見ることができました。一見すると目立たないような小道具の一つひとつにも細かな工夫が施されており、表からは見えない部分にまで舞台づくりへのこだわりが感じられました。また、出演者の皆さんと写真を撮る機会もあり、舞台とは異なる和やかな雰囲気にも触れることができ、とても印象深い貴重な経験となりました。(中学文化委員長 中3 M.K.)
人生初のオペラ鑑賞で、とても貴重な経験ができました。そして、なんと言っても歌声の力強さに驚きました。しゃがんだり寝そべったりした状態でも声量の大きさは変わらず、会場のすみずみまで響き渡っていて感動しました。私の中で、第二幕で様々なキャストさんが出演されていたり、ステージの演出が面白くてとても印象に残りました。また、オーケストラと歌声がぴったり合っていて登場人物の言葉がわからなくても気持ちが伝わってきました。 マイクなしで想いを届けられるオペラ歌手の方々は、本当に素敵だと思いました。これからも機会があれば、また生でオペラを見てみたいです。(中学文化副委員長 中3 H.T.)