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中3沖縄修学旅行 事前学習

本日5月7日、中学3年生は沖縄修学旅行を明日に控え、合同ホームルームで最終準備を行いました。沖縄修学旅行の目的には、

「沖縄戦の史実と軍事基地の現実から、戦争についての認識を深め、平和を作り出すことについて考える」
「沖縄の伝統・文化に親しむ」
「沖縄の自然の美しさにふれ、自然との共生について考える」
「班行動を通して学びあい、協力・共同・自治の精神を学ぶ」

という大きな四つを掲げています。なかでも一つ目については、中2春休みに沖縄戦に関する本を読んだり、中3ロングホームルームで沖縄戦にまつわる映画・映像を鑑賞したり、時間をかけて学習しています。本日の最終準備でも、沖縄戦の戦没者碑である「平和の礎」がどのように作られたのか、当時の沖縄県知事・大田氏の思いについての番組を皆で観ました。

また、去る4月23日には、『月桃の花』という沖縄戦の映画を鑑賞いたしました。これは20年ほど前に制作された作品で、映写機を使っての鑑賞会となりました。

フィルムの回る独特の音に、開始直後はざわめいていた生徒たちも、話が展開していくにつれて引き込まれてゆき、静かに見入っていました。映画の途中にはアメリカ軍の撮った実際の戦争映像もあり、戦争をよく知らない世代の生徒たちは大きな衝撃を受けていました。

以下に生徒の感想を、一部抜粋してご紹介します。


  • 私は「戦争」というものを授業で扱う教科書や、本などで学んだことがあります。しかし、それは文字だけの表現なので、やはり私の戦争への理解も浅く、表面的なものであったのだと、今回の映画鑑賞で感じました。
  • 本当に悲しくなり、涙が止まりませんでした。この映画の世界に入りこんで、今この世の中にある食料や道具を与えてあげたいくらいでした。でも何もできないのだと思うとくやしくてたまりませんでした。この映画を胸に刻み、沖縄でもっと深く学びたいです。
  • 私たちのような戦争を体験したことのない人たちからしたら(中略)分かっているつもりでも、戦争時の貧しさや心情などは想像できないくらいつらいものだったと思います。だからこそ私たち若い世代が戦争体験者から話を聞き、これから先、生まれてくる子供たちにも伝えていかなければいけないと思います。
  • この映画を見て、どうして戦争は起こってしまったのだろうと深く考えました。沖縄に行き、しっかりとガマやひめゆりの塔などを見て、映画で考えたことやどうしたら戦争は完全になくなるのかということの答えを探したいと思います。

鑑賞の最後には、映画会社の方のお話を伺い、旅行委員が感想を述べました。

明日からの修学旅行では、沖縄の自然を楽しみつつ、生徒一人ひとりが平和について自覚を深める機会にしてまいります。