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グローバル学習・進路生徒の活動行事

映画「アンネ・フランクと旅する日記」オンライン特別試写会②

2月12日の午後、来月全国公開予定の映画「アンネ・フランクと旅する日記」特別試写会が、映画配給会社のご厚意で、本校生徒を対象にオンラインで開催され、中3以上の「アンネのバラ委員」と中3有志の34名が、それぞれの自宅から参加しました。詳細はこちら
以下に参加した生徒の感想をご紹介いたします。

私は、今回の映画ではアンネ・フランクが生きていた時代にどれだけ悲惨なことが行われ、人々が傷つけられたかを学ぶのだろうと考えていました。ナチスの残虐な行為を中心とする、ユダヤ人の方々の苦しみを再認識しました。一方で、アンネの台詞の「人間は必ず少数派を追い詰める」を聞き、急に今、自分の生きる時代のことの話なのか。と考えるほどに身近な問題の話に感じました。見え方ややり方は違えども、アンネのように苦しむ人々は居るではないか!そう感じました。難民問題も知っているし、理解していたはずなのに、当事者の方々のことを深く考えていなかったのではないかと感じました。(高1)

映画を観終わった後、様々な事を考えさせられました。特にアンネ・フランクの大量虐殺があった過去と難民問題のある現在、この2つには通じるものがあると思いました。今もアンネ・フランクと同じ様に食べ物がない・祖国へ帰りたくても帰る場所が無い・病気で苦しくても医者にもかかれないなど、辛く寂しい思いをしている子供が多くいる事について、「考え方を少し変えるだけで、ホロコーストを悲劇として語っている現在にも過去と重なる事があるのではないか?」と思いました。それと同時にこれから何としても解決しなければならない問題だと感じました。アンネ・フランクではなくキティという立場から現代と過去を結ぶこの映画はとても考え深いものであり、この映画を観る前と後では、私自身が今こうしてなんの不自由もなく生きていることに対し、思う気持ちが大きく変わりました。帰ってこられる場所、1人の人間としての人権が当たり前のようにある事への幸せを感じると共に難民問題、少数民族差別、このような問題を解決するうえで自分に出来る第一歩として、コミュニケーションを積極的にとり、相手を理解しようとする事への大切さを心に留めて、忘れる事の無いようにしたいと思いました。(高1)

今までアンネの伝記や日記を読んできましたがそれとは別の視点で、アンネが架空に作り出した「キティー」目線で進められていくのは斬新で面白かったです。キティーとアンネが話すシーンでキティーがなぜユダヤ人が迫害されなければならないのかと問いかけアンネが少数派はいつも悪者にされてしまう、と淡々と答える姿に当時のアンネの心の中にある本当の気持ちはどうだったのだろうと思いました。キティーが「たった1人の命を救うために全力を尽くすべき」と訴えかけるシーンは現代社会での戦争や難民問題などにも言えることであり、同じ過ちを犯さないためにも世界中が平和問題へと立ち向かうべきだと思わせてくれた映画でした。(中3)

終わってから長いため息が出ました。はっとさせられると同時に今を生きる勇気をもらいました。映画で一番印象に残ったのは「I am here」のところです。これはキティーが警察やみんなにただ居場所を伝えただけではなく、アンネに向けて「私はここにいるよ。今あなたの思いを語り継いでいるよ」と伝えているような気がしました。また、ワークショップでは思いもしなかった問や違った見方がありみんなと意見を交換するのはとても面白く考えさせられました。この時間で答えが出せなかったとしても日常で、大人になっていく中で答えが見つかればいいと思います。最後に、このような貴重な体験を本当にありがとうございました。(中3)