グローバル学習・進路生徒の活動行事
ポーランドの姉妹校とオンライン交流会を行いました
TJK x Poland ③ ~ online meeting ~ Two Nations One Cause
2年前から交流を始めたポーランド・ワルシャワにある「Nazareth校(ナザレス校)」http://nazaretanki.edu.pl/ との3回目のオンライン交流会を行いました。学校間の文化交流は継続していましたが、オンライン交流としては3回目の実施となります。今回の交流会のテーマは “Two Nations One Cause”でした。
ナザレス校は今回のロシアによるウクライナ侵攻に伴う避難民(女子生徒12名)の受入れを進めているため、本校としても全校一丸となって支援していくこととしています。そのため今回の参加者は生徒会、模擬国連委員会、アンネのバラ委員会、ボランティア部等も含め、約140名が2つの会場に集まり、ポーランドの現状、日常生活、学校生活、そして今何を必要としているか等の説明を受けました。多くの避難民を受け入れているポーランドの生の状況を目の当たりにした生徒達は、胸に込み上げるものを感じながら熱心に聞き入っていました。Q&Aコーナーでは多くの生徒が挙手し、全員の質問が終わらないほどの関心度でした。
本校としても、今回の交流会の声を基に「何ができるのか」を生徒全員で真剣に考え、ポーランドの「人と社会」に貢献できる支援を継続していくという決意を改めて固めた機会となりました。
今回は、高三の模擬国連委員会のメンバー4名がMCを務めてくれました。
会場をメイン会場とサブ会場の2か所に分けて行い、メイン会場(参加生徒約100名)ではオールイングリッシュ、サブ会場ではまだ英語に自信のない中学生の希望者(約40名)が、日本語解説を聞きながら参加しました。
以下はMCを務めてくれた高三生徒の挨拶と、参加した生徒の声です。
挨拶
I’m very sorry to hear what is happening now in Ukraine.
Japanese people only have information of Ukraine from TV or the Internet, but I think it is a precious opportunity to have this meeting with you. We are glad that you were able to take refuge safely from Ukraine in the tragic situation that we could not imagine. Of course, it may take some time to get back to normal life, but please don’t forget that we are always on your side. And thank you again for preparing for us today. (高三RO)
感想
- Today we were able to talk with some of the refugees from Ukraine who are staying in Poland! When we heard their story it made us want to do something for Ukraine. In addition, the Polish students made a presentation. From that, we were able to learn how much Poland is helping. TJK students were able to ask many questions. We hope that we can talk to them again! (高二RK)
- Today we had an opportunity to talk with the students from Poland and also the refugee students from Ukraine. After hearing the presentation, a lot of students from TJK wished to ask some questions to them. Since it was a rare and valuable opportunity to actually hear some voices from the people who are close to the situation, I am glad that I participated in this online exchange! (高二MH)
- 私はこの交流会を通してニュースでは報道されないウクライナの事やポーランドの募金活動などあまり知られていないことを知ることができて嬉しかったです。そして戦争というものはとても恐ろしく、沢山の人の尊い命が犠牲になっていると考えると、戦争は誰も幸せにならないと思いました。私は将来英語をしっかり勉強し、世界を動かせる人になりたいなと思いました。(中1MK)
- 今回のポーランドオンライン交流会では、避難民としてポーランドにいるウクライナ人の生の声を聞くことができました。私たちはMCとしての仕事を務めながら、ポーランドの現状を聞き、残酷な戦渦でも前向きな支援をすすめているポーランドの政府・学校に多くのことを学びました。何よりも、女学館の生徒のどんな質問にも冷静にしっかりと答えて下さった生徒の皆さんに有難く思うのと同時に、「私たちにできることは何か」と再度考えさせられた時間でした。交流の中では、「ウクライナ人・ロシア人・ポーランド人が良い関係を保つにはどのようにしたらいいか」と言う質問に対し、「相手を1人の人間としてみて、リスペクトすること。」「ウクライナ情勢でポーランドの経済に何かしらの影響が出ていますか」と言う質問に対しては、「経済にどんな影響があろうとも目の前に助けを求める人がいるから、私たちは手を差し伸べる。」などの回答をしていて、現在のポーランドでは何よりもウクライナ避難民の受け入れと、生活環境の保持を優先しているのだと感じました。日本で見る報道では感じることのできないリアルな現状を知ることが出来、大変有意義な時間を過ごすことができました。(司会者高三MK、NE)
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I have taken part in the Poland exchange several times already but by taking part in the exchange this time, I was able to learn more about the culture and the situations in Ukraine as the Nazareth school is taking in refugees (12 students at the moment), and are doing as much as possible towards the other refugees as well, for example donating food and blankets and other necessities for them. Japan is far away from Ukraine in comparison to Poland but by participating, I was able to think more deeply about what I can do to help Ukraine, like donating money to charity. (高一MW)
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今回の交流会ではポーランドの生徒のプレゼンテーションを聞いた後、質問できる機会がありました。私は戦争の前後でポーランドの経済がどのように変化したかという質問をしました。英語で質問するのは通じるか不安でしたが、無事コミュニケーションを取ることができました。授業以外で海外の同年代の子と英語でやり取りできるのは貴重な機会なのでこれからも積極的に参加したいです。(高一YK)
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私は今回、ポーランドのナザレス校のみなさんの話を聞いて、ポーランドでは交通機関を避難民の方々に無料で使ってもらえるようにするなど積極的に避難民を受け入れていることが分かり、ここまでポーランドの国民が協力的だということにとても驚きました。私もポーランドの皆さんのように今自分ができることを考え、少しでも避難民の助けになれたらと思います。(中1SU)
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ニュース等では分からない、ウクライナの現状やポーランドの日常を知ることが出来ました。また、「現地の方の考え」そして「私達に出来る事」について考える機会となりました。私は今回の交流会をきっかけに募金活動にも取り組んでみたいと思いました。(中1RN)
Nazareth校(ナザレス校)の方でも、ホームページでこの交流会について紹介してくださっています。
http://nazaretanki.edu.pl/2022/05/12/kolejne-spotkanie-z-liceum-tokyo-jogakkan/
(邦訳)
日本との交流はまだしばらく先ですが、私たちの関係は、何キロメートル離れていても、途切れることはないのです。
昨日、3回目となる東京女学館高等学校とのオンラインミーティングを行いました。
会議の主な議題は、戦火に見舞われたウクライナ情勢についてであった。女子高生3年生とウクライナからの留学生が、「Two Nations One Cause」というテーマでプレゼンテーションを行いました。彼女たちは、ポーランドと私たちの学校が、自由のために戦う難民や兵士に提供した支援について、日本人に伝えました。難しいテーマで、いろいろな思いがありました。しかし、笑いもあり、学校の習慣やポーランドの料理についての質問もあり、日本語のミニレッスンもありました。
結果はまだ少し待たねばならない。もしかしたら、近い将来、ライブミーティング中に発音の練習ができるようになるかもしれませんね。
東京女学館高等学校の皆さん、素敵な時間をありがとうございました。
また、お会いしましょう。