進路講演会を行いました
先日、国際政治記者の田中孝幸氏による出張授業の機会を頂きました。ある出版社で働く本校卒業生が田中先生とお仕事をする機会があり、そのご縁でこの度の出張授業が実現しました。
中1から高3まで約80名の生徒が参加し、国際政治の最前線で活躍なさっている田中先生のリアルな体験、生の声を直接伺うことのできる大変貴重な機会となりました。田中先生がウィーンに赴任なさる直前にこのような機会を頂き、大変幸運でした。以下は参加した生徒の感想です。
【中2 OY】
・ロシアは全体的に寒いと思っていたが、室内は日本の室内よりも温かいことを知り、面白いなと思った。
・イメージにとらわれず「百聞は一見に如かず」を念頭に置いておけば良いなと思う。
・ウクライナで戦争が起きやすいのは大国と大国の間にあるからだと言われてとても納得できた。自分でももっと考えてみようと思う。
・ずっとレミゼが好きだったのでバリケードの事が昔から知りたかった。でも、私が思っていたよりもっと残酷でひどいものだったのでとても悲しくなった。
・たった一か月で領土が別の国に渡されてしまうなんて、自分にとっては信じられなかった。でもそれは私がとても幸せであり恵まれていたからだと気付きかなり心に来るものがあった。
・自分にとっては守備だったとしても、それは相手にとっては侵略になってしまうと言うのはまさに人間の心理の差であり、とても簡単なものではないと思った。
,ウクライナの戦争は私たちに関係ないものではなくてとても身近なものだと思った。
・私は怖がらず色々な国の人(しゃべったことのない人)と交流したいと思った。色々な人と交わることで思考を広げられるし自分の中の「普通」も変えられるのではないかと思った。
貴重なお話をありがとうございました。
【中2 HA】
「戦争」や「侵略」のことについての視点が、講演を聞く前と比べて大幅に変わりました。私は元々、夏休みの歴史の宿題や本、授業などで様々な人の戦争体験や戦争についての話を聞いてきましたが、その話には必ず「侵略」という言葉があり、ロシアのウクライナ侵攻のこともあって段々と「なぜ侵略する方の国は自分の領土をもっと増やそうとするのだろう」という疑問が湧き始めていて、さらにその理由は、自分の国だけでは満足しないからじゃないかと勝手に思っていました。けれど今回の講演で、侵略する方の国も自分の国の安全を守るためだということが分かり、ずっと思っていた疑問が解けてすっきりしたと同時になんだか複雑な気持ちにもなりました。また、「戦争」というものは人への疑心暗鬼や差別が混じった残酷なものでもあるし、様々な明確な理由も入り混じったものでもある、要するにとても混沌としているものだとも感じました。また、講演会の最後の方で田中先生が仰っていた「新聞記事を書く」ことでその事件が起こった明確な理由を表すことが大事だということと「人との交流」というものが世界で一番大切なことだと分かったので、それを今後に活かしていきたいです。
【高二 MR】
行ってみないと分からないことがたくさんあるという言葉は世界中を飛び回っていらっしゃる田中先生だからこそ言えることだと思いました。最近はコロナで全く海外に行けていませんが、コロナが収束したらたくさんの国に行って色んなことに触れたいと思います。私は内向的であまり人と関わることに執着がなかったけど、今日のお話を聞いて身近なことから興味を持って人と関わっていったら世界が変わるのかなと思いました。
【高二 SH】
世界にたくさんの友達がいると、偏見を持たずに広い視野で世界を見ることができて良いなと思いました。実際に取材に行くとイメージと全く違っていたり現地の人と友達になったりとても楽しそうで、自分もたくさんの人と出会って友達になりたいと思いました。記者の仕事は新しいことをたくさんやることができて面白そうだと思いました。「差別の反対は交流」という言葉には本当に納得しました。現地の人と実際に会って色々なものの見方を知ることが大切なのだと強くおもいました。田中先生のように楽しい人生を送りたいなと思いました。