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音楽会が開催されました

 昭和女子大学構内の人見記念講堂をお借りし、中高音楽会が開催されました。本校では、感性の柔らかい中高時代、世界に数多ある様々な音楽に触れ、多様な美しさを知って欲しいという願いから、毎年異なるジャンルの音楽を鑑賞する機会としてこの音楽会を位置づけています。

 今年はオーケストラの年で、出演は指揮者の広上淳一さん、ピアニストの亀井聖矢さん、日本フィルハーモニー交響楽団の皆さん。プログラムはチャイコフスキー作曲の歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」「ワルツ」、グリーグ作曲の劇音楽「ペールギュント」第1組曲、ラフマニノフ作曲の「ピアノ協奏曲 第2番」でした。プログラムが進むにつれてエネルギッシュな演奏はさらに熱を帯び、観客も一体となって贅沢な時間を堪能しました。以下高校生の感想です。

 

 最初のチューニングで鳥肌が立ちました。音にばらつきがなくて全体で一つになっていました。最初のポロネーズは昔部活でやったことがある曲だったのですごく楽しみだったのですが、本当に感動しました!弦楽器の弓の揃い方や管楽器の音色など本当に素晴らしかったです。どの曲に関しても音の強弱のつけ方がすごく上手で、曲の流れが自然と伝わりました。ペールギュントでは楽器ごとに目立つパートがあり、個々に注目しながら聴くことができました。管楽器の主張が激しすぎないけれど存在感のある音で感動しました。ラフマニノフのピアノ協奏曲ではピアノの迫力が本当にすごかったです。熱のある演奏でこちらも曲に惹きこまれました。また指揮者とオケとピアノが一体となり演奏していて感動しました。指揮もすごく懸命な指揮でとても印象に残りました。(C.S.)

 

 私はハチャトゥリアンの仮面舞踏会のような怪しい雰囲気を持つのと共に貴族文化も思わせる様な優美な感じの曲が大好きで、今回のプログラムは聴いていて興奮しました。有名な曲が多く「あっ!あの曲だ」と思って楽しく聴くことが出来、アンコールも含めて選曲が本当に良かったです!かなり前の方の席だったので亀井さんの弾き方にも注目して見ていたのですが、ピアノに入れる力の凄さに驚きました。体がピアノと一体化していて勢いに圧倒されました。また、指揮者の方も拍手の時など盛り上げ上手で、拍手が長く続くと疲れてしまう事が多いのですが、疲れを感じさせないくらいパフォーマンスが素晴らしかったです。(S.M.)

 

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ずっと生で聴いてみたかった曲でもあり、ピアニストの亀井さんをテレビで見たことがあったので、本当に嬉しかったです。指揮者の広上さん、日本フィルハーモニー交響楽団の方々、亀井さんが、お互いに顔を見合わせて演奏していたことが印象に残っています。プログラムも全体的に知っている曲が多く、楽しく聴くことができました。コンサートミストレスの方が、誰よりも大きく動いてオーケストラに指示を出していたり、指揮者を見ながら演奏されたりしている姿を見て、自分がオーケストラで演奏する時に活かしたいと思いました。共演を簡単に見ることが出来ないお二人だったので、とても貴重な経験でした。(I.A.)

 

 ラフマニノフのピアノ協奏曲が全楽章聴けたこともとても嬉しく、また指揮者とオーケストラとピアニストが一体になっている感じが客席側にも伝わってきて、気持ちが昂りました。特に二楽章のピアノの響きが綺麗で、うっとりしながら聴き入ってしまいました。1楽章の有名なパッセージに入る前のワクワクは笑みが溢れそうになり、また3楽章の最後の盛り上がりに盛り上がるところも興奮しました!オーケストラの一人一人の体の動かし方を見ていたら、とても部活で参考にできそうなことがたくさん見つかったので、勉強になりました。生で聴く美しさが良く分かり、風景が浮かんでくるような綺麗さで、本当に素晴らしい時間でした。また、グリーグのペールギュントでは、管楽器のソロが個性が出ているけれども秩序は守られているような感じで、それがオーケストラの良さのように思え、発見できて良かったと思います。(S.M.)

 

 どの曲も素晴らしくて感動しましたが、ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番は終盤のプログラムだったこともあったのか、演奏してくださっている方々だけでなく、観客の熱気もすごく伝わってきて、その場にいるだけでとても楽しかったです。また、シンバルを演奏していた方を見ていたら、当たり前かも知れませんが、音の大きさによって叩く強さを変えていて、今までシンバルは曲の最高潮の時に大きく数回鳴らすものだと思っていたので、こんなにも強さを変えて演奏することで、その時の主役になれたり、他の楽器と協調した音をも出せることに驚きました。初めてこのような本格的な演奏を聴きましたが、指揮者、ピアニスト、バイオリン、その他にも沢山の方々が繋がってひとつの演奏になっていて、目が離せなかったです。(K.M.)