卒業生インタビュー
~わたしの東京女学館物語~
CAREER
TOKYO JOGAKKAN STORY
1985年卒

池田貴子さん

株式会社マザーレンカ代表取締役社長
池坊中央研修学院
中高時代は、茶道部に所属。池坊華道教師を辞し、30歳で(株)レーサムへの入社を機にビジネス界へ。沖縄「グランドオーシャンホテルズ」代表取締役を経て、アパホテル子会社「アパホテルリゾート」執行役員社長に就任し、グループ内の高級リゾートを担当。2007年に独立し、2008年に株式会社マザーレンカを設立、現在に至る。

東京女学館での思い出

女学館には小学校の頃から通っていました。小学校は一学年80人位なので皆のことをよく知っており、先生の目も行き届いていた環境に、ちょっとした窮屈感も感じるようなませた子どもでしたね。(中学に上がった際にクラスの中の多くが知らない人という環境は自由な感じがして、嬉しくもあり新鮮でもありました。)思い出の場所は、旧小学校舎と中学校舎をつなぐ渡り廊下です。ちょっと静かな場所で1人で過ごす時間はちょっとした楽しみでした。部活は小学校は科学部、中学では茶道部に入っていました。合宿で使う練習部屋の畳がすごく硬くて、みんなで足がしびれて泣きそうになったのを覚えています。

現在のお仕事

華道講師、ホテルの代表取締役などを経て、現在は自分で立ち上げた株式会社マザーレンカで社長を務めています。若いころに父が亡くなって会社を手放さざるを得なくなってしまった経験から、いつか自分で起業したいと思っていました。会社では、健康上の理由でチョコレートを食べたくても食べられない方のために、砂糖を使わない「ドクターズチョコレート」というブランドの商品を製造・販売しています。喜びを分かち合ったり、一つの小さな幸せを人様にお伝えしていくことは私にとっての生き甲斐であり、その願いを込めて会社名をつけました。「食べる喜びは、生きる喜び」と考え、これからも健康寿命を延ばす商品の開発を通して社会貢献をしていきたいと思っています。

女学館での学びで現在に生きていること

女学館では「丁寧に生きること」の大切さを学びました。社会人になると忙しく、物を大切に扱う、丁寧な所作などのマナーが粗雑になりがちだと思うのですが、一つの動作から始まって色々な物事を形成していくために、何事もおろそかにせず、気持ちを落ち着かせてやっていくことが重要であると女学館で教わりました。将来の可能性は無限大ですから、目的と目標をもって一生懸命生きていくということは、絶対に無駄にはなりません。女学館の皆さんには、恐れないで色々なことに挑戦してほしいなと思っています。

(記者:高一 N.S 高一 R.K)

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