卒業生インタビュー
~わたしの東京女学館物語~
CAREER
TOKYO JOGAKKAN STORY
2003年卒

勝井恵子さん

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)基盤研究事業部 主幹
東京大学大学院卒
中高時代は手芸部に所属。高校では校内の留学制度を利用して1年間英国へ。お茶の水女子大学文教育学部を卒業後、東京大学大学院教育学研究科修士課程・博士課程を経て、同大大学院医学系研究科医療倫理学分野に入職。現在は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)基盤研究事業部バイオバンク課主幹。博士(医学)。

東京女学館での思い出

最も印象に残っているのは、中学3年の時に受けた現校長・福原先生による公民の授業です。福原先生の授業のおかげで、物事を多角的に捉えることの大切さと面白さを学ぶことができました。また、テーマとして「脳死・臓器移植」を選んだ高校1年次の課題研究は、現在携わっている医療倫理学に関する研究・教育の原点となっています。中高6年間で出会ったかけがえのない友人たちとは今でも定期的に集まり、楽しい時間を過ごしています。

現在のお仕事

「AMED職員・研究者・大学教員」の三足の草鞋を履きこなす日々です。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、産学官はもちろん、様々な情報や人をつないで連携を進めながら医療分野の研究開発を推進・加速させ、その成果を一刻も早く実用化し、患者さんやご家族の元にお届けすることを目指す組織です。AMED職員には、連携のための触媒としての役割が求められます。よりよい医療イノベーションを創出すべく、生命・医療倫理学の立場から貢献したいと考えています。研究者・大学教員としては、生命・医療倫理学や医学史、教育学等の研究・教育に従事しています。「生命や医療をめぐる人と人との間柄」を問う生命・医療倫理学について、多種多様な領域の研究者、あるいは様々な専攻の学生たちとの協働を通じて、その学びを深めていければと思っています。

女学館での学びで現在に生きていること

女学館の先生方は、生徒ひとりひとりの個性を見極め、良いところを伸ばしてくださろうとします。中学入学の際に補欠合格だった私が6年間で勉強の面白さや奥深さを知り、今こうして自分がやりたいことを仕事にできているわけで、きっと女学館に入らなければこういう人生を歩むことはできなかったと思っています。高校時代の英国留学では、何事にも果敢に挑戦して自ら道を切り拓いていくこと、多様な人々と積極的にコミュニケーションを図ることの大切さを学びました。今もなお、「品性を高め、真剣に学べ」です。

(記者:高二 K.T・高二 Y.Y )

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