卒業生インタビュー
~わたしの東京女学館物語~
CAREER
TOKYO JOGAKKAN STORY

足立香さん

東京大学大学院博士課程
国際基督教大学卒
中高時代は水泳部に所属。
国際基督教大学卒業。コロンビア大学、ケンブリッジ大学において修士号取得。国連人口基金モンゴル事務所、国連教育科学文化機関(ユネスコ)パリ本部に国連職員として勤務。現在は、東京大学大学院博士課程に在籍。専門は国際関係論。

東京女学館での思い出

中二の時に英語を教えて頂いた先生がとても素晴らしい授業をして下さって、今でも感謝しています。先生の方針で授業の仕方を変更し、教科書を一章一章全部暗記し、クラスの前で暗唱テストを行い、筆記試験をするという方式にしてくださってから、私たちのクラスの平均点は他と比べると数字に表れてしまうくらい良かったです。私の英語はその先生のおかげと言えるほど素敵な先生でした。また当時女学館で習っていたトロット先生から引き継いだ筆記体は、教科書に載っている筆記体とは違っていましたが、海外で多くの方が使われているものと同じで、本当に役に立ちました。

現在のお仕事

大学はなるべく海外に強いところを、と考えてICUに行きました。交換留学制度を利用してカリフォルニア大学サンディエゴ校に一年留学しました。卒業後、コロンビア大学で国際経済政治開発について実践的な勉強をして修士号を取得し、国連職員として働き始めました。まず、UNFPA(国連人口基金)のモンゴル事務所で国勢調査の仕事をしました。その後、ユネスコ(国連教育科学文化機関)パリ本部の教育セクターで、世界のすべての人々が教育を受けられるためにさまざまな努力をする、という仕事に携わりました。
ユネスコは教育に関わる機関ですから、生涯学習の大切さを提唱していますし、博士号を持っている職員も多く勤務しています。私もより専門性を高め、博士号を取りたいと思うようになりました。そこで、学術的なアプローチを学ぶためにケンブリッジ大学で国際関係論の修士課程を修了し、現在、東京大学大学院博士課程に在籍しています。国境を越えた問題の解決に貢献するために、グローバルガバナンスにおける国際機関の役割、特に国際的合意形成における国連の機能について研究しています。

女学館での学びで現在に生きていること

女学館は、自分のことを考えるチャンスを与えてくれる学校だったと思います。社会の一員として守るべき基本的なルールについてはしっかりと教えて下さいましたが、発想ややりたいことに関しては自分の自発的な気持ちを決してとどめないで、むしろ促してくださいました。挨拶や集団生活での校則など守るべきマナーを教えて下さる一方で、明るくおおらかな校風で自由な発想を励ましてくださいました。
実践的に実力をつけてくださる英語教育と、「研修旅行」を始めとするさまざまな学校行事を通して自分の将来の生き方を考える機会を与えてくださったことが、現在の私につながっていると、ありがたく感じています。

(記者:高一 N.S・高一 H.M)

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ありがとうございました