特色のある
教育活動 EDUCATION
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すずかけ - 日本の伝統文化を楽しく学ぶ
日本人女性としての高い品性
小学校を見下ろす校庭の高台に立つすずかけの大木の根本に小さな立札が立っています。
「このすずかけの木は、明治時代に赤坂離宮と新宿御苑、御料地などに、外国から移入して植えられた木と同じものです。100年の樹齢を保っているので根元を踏まぬよう、大切にしましょう。」というような文章で、すずかけの大木に対するいたわりの呼びかけです。
東京女学館が大正12年9月1日の関東大震災で全焼し、それまで校舎のあった虎ノ門(現在は文部科学省)から、御料地であった広尾の地に移転してきた時にはすでにあった、女学館の生き証人のような木です。
小学校の授業「すずかけ」はこのすずかけの木から命名されました。この授業は、文化・伝統から作法を学び、日本人としてのアイデンティティと高い品性を身につけることを目的としています。
海外生活を経験した多くの方が、日本の文化に対する認識不足を感じています。
そこで東京女学館小学校では現在、華道、茶道、邦楽、着付け、日本舞踊、礼法、座禅、百人一首、テーブルマナー、昔の遊びなどを授業として実施しています。
師から教わり受け継がれていく文化・伝統は、心豊かな人間として成長する源であり、世界で活躍する女性リーダーに必要とされる資質を高める大切な学びです。
華道
草木や花を人間と同じいのちのあるものとして見つめ、その美しさを花瓶の上で表現します。花の名前や性質を知り、花の心とその真髄を会得します。
茶道
日本座敷の歩き方、お菓子の頂き方、お茶の点て方・頂き方・運び方、お客様に差し上げる心配りなどを学びます。毎年父の日の参観日には、6年生が自ら焼いたお茶碗で、自ら点てたお茶をお家の方に振る舞います。
邦楽 箏曲
日本の伝統楽器である「箏」にふれることにより、和楽器ならではの独特の演奏方法を学びます。箏の演奏を通して音色の美しさや礼儀作法の大切さを知ります。
着付け
ゆかたの各部位の名称を知り、着るコツを学びます。着物で生活し、座り方、歩き方など立ち居振る舞いを身につけます。
日本舞踊
古典芸能で表現されている意味を理解し、手の動き、足の運び、優雅な立ち居振る舞いを身につけます。
お箸の使い方
日本文化の基本である礼法をその歴史的背景から学び、お箸の使い方を通して礼儀、作法、周りの人への思いやりの心を学びます。
座禅
鎌倉にある臨済宗(禅宗)建長寺派の総本山である建長寺で雲水の修行と座禅を体験します。何ものにもとらわれず、縛られず、執着せず、たった今、ここにいる自分こそが真実。微動だにしない瞑想の空間を時がゆっくりと流れます。
百人一首
日本古来の和歌に触れ、カルタ遊びの中から旧かなづかいなどを学び、合わせて歌の心を読み解くことで日本人の感性に触れます。
テーブルマナー
5年生は和食、6年生は洋食での礼儀作法を学びます。どこへ出ても堂々とふるまえる態度もあわせて身につきます。
昔のお話・昔の遊び
東京女学館を卒業された大先輩の方々から、おはじき、お手玉、あやとりなど昔の遊びを教えていただきます。また、昔の女学館のお話を聞き、女学館の歴史や歩みを知ります。
つばさ - 自ら考え、自ら学ぶ
世界に羽ばたく豊かな女性
「つばさ」は国際化をイメージして命名されました。 内容は、体験活動・情報教育で構成されています。
体験活動
体験活動は、子どもが自ら判断し、選択できるような複線型で実施しています。 その成果を自分の生活に役立て、生きる力を培い、周囲の仲間と自分の関係を深めることを目指しています。
情報教育
情報教育では、パソコンやiPadを利用して、情報活用能力を育てています。1年生から段階的に指導するカリキュラムが用意され、高学年では各教科の情報検索にも活用しています。
1年生 反対語
2年生 絵日記
3年生 店員体験の感想
4年生 大使館訪問のまとめ
5年生 レポートの作成
6年生 修学旅行のまとめ
とびら - 豊かな国際性・語学力を養う
コミュニケーション能力の育成
本校ではグローバル化の進む国際社会で活躍できる女性リーダーの育成を目指し、コミュニケーションの手段としての英語を身に付ける英語教育を実施しています。
また、語学だけでなく、国際性を養うための体験学習を低学年から導入し、高学年では国内や海外での研修を行っています。
低学年
歌やリズム遊びなどを通じて英語の音声や基本的な表現に慣れ親しみます。
また、インターナショナルスクールと交流活動を行い、外国のお友達と仲良く遊びます。
中学年
ゲームや寸劇など様々な体験活動を通じて、楽しみながら英語を習得していきます。
話す・聞く力に重点をおき、英語能力の基礎を育てます。
高学年
寸劇、プレゼンテーション、英語劇などの活動を行い、文法や語彙の知識を高めます。
読む・書く能力を養う活動も取り入れ、中学校の英語学習への準備をします。
また、夏休みには海外や国内で英語研修を実施して児童の英語に対する意欲を高め、 実践的な英語能力の育成を図ります。