保護者の受験体験談
学校説明会に参加して
5年生保護者 I.Hさん
娘が入学して早くも五度目の春を迎えました。この四年の娘の楽しく幸せな学校生活の様子や成長の姿に、ご縁をいただきましたことを感謝申し上げるばかりです。
小学校受験を志し始めた頃は、正直なところ、漠然と男女共に学び合う共学が自然なスタイルなのではないかと考えておりました。その意識が一変したのは、女学館の学校説明会で、スライドを拝見したり、諸先生方のお話を伺ったりした時のことでした。いくつかの学校にも参りましたが、先生方のお気持ち、ご姿勢があれほどまでに胸に響いたのは初めてでした。こちらの学校なら、児童一人一人を大切に育み、心のこもった女子教育を施してくださるのではないか!!ピンとくるとはこういうものなのかと実感いたしました。
その後、学校行事に参加させていただき、児童の皆さんののびのびとした表情、気持ちのよいご挨拶に感心し、教室の雰囲気なども公開日だからといって取り繕ったところのない、日常の自然で大らかな様子に夫婦共々、共感し志望の思いが強まりました。
副校長先生との面接では、主人の身の上話のようなことにも熱心に耳を傾けてくださり、考査に臨む娘へのあたたかい励ましのお言葉をいただき、たいへん感激いたしました。母子活動の考査もよい思い出です。上ばきを脱いでござに座った娘がおもむろに靴下まで脱ごうとしてしまい、その姿があまりにもユーモラスで不謹慎にも笑わずにはいられませんでした。おかげで緊張の糸がぷつりと切れ、衣類のたたみ方など細かいことは全く気にならず、リラックスして見守ることができました。
受験の準備そのものにつきましては、反省点ばかりですが、幼稚園や習い事で皆勤賞をいただいたほど、日常生活を大切にし、受験一辺倒にならぬように努めたことは良かったと思っております。我が家の場合、説明会での出会いが何よりでした。当然のことですが、実際に足を運び、体で、頭で、心で受け止める印象は、親にもできる最小で最大の道案内となれたのではないかと自負しております。先生方のご指導の賜物と存じております。